2019/08/02
「防草シートって意味あるの?」 下を向いて歩こう #4(埼玉県桶川市)

全国を行脚し地面をディスるだけのお気楽企画。今回は翔んで埼玉県は桶川市の歩道。「あれ?花壇に生えた雑草じゃないの?シートだったの?」
「あれ?花壇に生えた雑草じゃないの?シートだったの?」
最初、手入れされていない歩道脇の歌壇かと思った。こりゃ、すごい繁茂っぷりだ。
道路反対側の歩道に渡った時に気づいた。「あ、これ、防草シートじゃん」。
小説「星の王子様」に出てくる気取ったバラのように、「あれ?防草シートなんかありますこと?」と言いたげに生える雑草。
防草シートって意味あるの?
意味があるかはわからない。
ただ、桶川市のとある歩道を歩いていたらこんな景色があっただけ。
意味がある、ないは、わからない。
これ以上、ディスりたくない。
口がさびしくなるから。
でも、生えてますね。
まるでそこになにもないかのように、生えてます。
意味があるないはわかりません。
ただ、防草シートを意に介さず雑草はバンバン生えるようです。
これ以上地面を石油製品で埋め尽くすのはよそう。
もしかしたら最初はちゃんと機能していたのかもしれない。
今となってはわからない。
当時を知る人にも会って話を聞くことができない。
ただ、わかっていること。
シートは石油製品。
プラスチック。
熱可塑性樹脂。
アスファルトと一緒。
ガラスや石と違って太陽光や熱や水や荷重などの外部からの作用で劣化する。
年度末ともなると道路工事であちこち渋滞になるでしょ?
それは、石油製品の宿命と言っていい。
耐久性がない。
石油製品は最初は機能するかもしれないけど、
「輪ゴムを1年間外に放置してたらどうなる?」
が、答え。
すぐにダメになっちゃうってこと。
きっと発注担当者は、
「おお!防草シートだとこんなに安い!舗装(コンクリートなど)をかけずに、これを採用しよう!」
なんて決めたのかもしれない。
そして、その担当者は別の部署に異動している。
この草ぼうぼうの風景には誰も責任をもたない。
ECサイトなど手軽に手に入る防草シート。その内透水性コンクリートもECサイトで手軽に手に入るようになる。
さあ、MonotaROやエクスショップなど、工業製品や建設資材を取り扱うECサイトとの協業も始まろうとしている。
透水性コンクリートは「どこか特別の」存在ではもはやない。
手軽に手に入って、
・水たまり
・草むしり
から解放してくれる舗装材料。
今は民間中心にITを駆使して普及促進を進めている。
いつか、そのうち。
公共の、普通の地面にも。
きっと、そのうち。
宮本充也