2017/11/26
「この不陸を防止するために|インターロッキングブロック」 ILB・不陸・防止・透水

ツリーサークルの周りや車の出入りが激しいところ。「不陸」といって舗装面がボコボコ凹凸ができてしまう現象。草取りが大変だけならまだしも、お年寄りが足をひっかけて転倒なんてことになったらシャレにならない
足元がぼこぼこ。
歩きづらい。
この感じ。
感覚。
すごい大切。
普段意識的な生活をしていないと、
こうした、
感覚
に対しての意識が研ぎ澄まされない。
暑いのに、寒いのに、ただ漫然と暮らす。
これはいかん。
ありませんか?
こんな感覚?
※伊豆の国市のとある施設の駐車場の様子
インターロッキングブロック
このところこの手の問い合わせが増えてきた。
インターロッキングブロックの断面構成は以下のような感じ。
※ググるとこんなのがわんさと出てくる。
ご覧の通り下地はサンドクッションとC-40といわれる材料。
これらはどれほど締め固めても所詮は砂・砂利の類。
上載荷重がかかればそこは多少くぼんでしまう。
そのため時間が経てばたつほど写真のように凸凹は顕著に表れる。
これが、
不陸
と呼ばれる不具合のメカニズムとなる。
インターロッキング
この舗装は一世を風靡した。
特に公園の園路や道路の歩道部分なんかはこの舗装をよく見かけることができる。
一方で、
不陸
という問題は解消されないまま今に至る。
断面構成上解消不可能な問題ともいえる。
上載荷重だけじゃなく、
樹木の枝が伸長することによっても不陸は発生する。
※こんなの結構見かけることがあるだろう。
この不陸を防止するために、
インターロッキングブロックの採用そのものをやめてしまって、
透水性コンクリート「ドライテック」
などのような材料の採用に変更することもあるけれど、
このところ多いのは、
下地(路盤の代わりに)透水性コンクリートを採用する
というもの。
路盤をC-40じゃなくて透水性コンクリートにする。
路盤がコンクリートになれば不陸は発生しない。
不陸
お年寄りがつま先をひっかけて転倒みたいな事故は後を絶たない。
ランナーのはしくれの僕とてひやっとすることは何度か経験した。
さらに、不陸を放置しておけばその隙間から雑草が生える。
地域住民の人たちが日曜日駆り出されて草むしり。
そんなこともあるそうだ。
かといって、
インターロッキングブロックの価値がないわけではない。デザイン性能や透水性能など採用にたる多くの価値を有している。だからこそ「不陸に対しての適性な理解を持つこと」でその解消にあたるべきだと思う。でなければ、どれか(例えば透水性コンクリート)が正しくて、どれか(インターロッキング)が間違っている、という画一的な結論しか導き出せないことになってしまうのだから。
※透水性コンクリート施工前の品質検査の様子
※施工完了の様子。不陸は起きない。