2019/03/25
「なんで根太(ネダ)の間にコンクリート?」駐車場 or ウッドデッキ を超越する【透水性コンクリート】の真骨頂 pt1

100m2もの天然木デッキの下に透水性コンクリートを【下地】として施工。下地にすることで何が起きるの?2日間に渡る工事の今回は1日目について。
施工:小泉木材、製造:東伸コーポレーション
天然木デッキの下になんで透水性コンクリート?!
デッキを設置するためのネダ設置状況。通常はこのネダに天然木を取り付け器具を用いて設置する。
なんと、そのネダの間に透水性コンクリートの施工。
完了。小雨ふる悪天候でありながらも仕上げ面ではないこともあって、ブルーシートで養生しながら敢行。日曜日を挟んで翌々日には天然木デッキが施工される予定。
デッキの下が空間じゃないとどうなる?
普通、デッキの下には何もない。
空間であるべき。
車なんか乗らない。
デッキの上でBBQしたり読書したりして過ごすスペース。
そう、決まっている。
だから、高級で贅沢なスペース。
限られた面積にデッキを施工すればそれ以外のスペースの面積は狭まる。
ある程度ゆとりのある面積がないと実現できなかった。
それが、ウッドデッキの現実だった。
ウッドデッキ or 駐車場
二項対立。
コンクリートで下を支える。
たしかにそうすればデッキは空間ではなくコンクリートの強度を裏付けとすることができる。
だから、車が乗れるようになる。
けれど、失うものがある。
空間だったからこそ水はデッキの下に抜けていった。
コンクリートにしてしまえばデッキは水浸しになる。
雨上がりBBQなんて気分にならない。
そればかりかデッキ材そのものにとっても水浸しは悪影響を及ぼす。
だからデッキ下は空間であり車が乗れないものとされてきた。
透水性コンクリートが超越する二項対立。
透水性コンクリートは20%が空間(空隙)。
1m3の透水性コンクリートの200ℓは空間といえば分かりやすいだろうか。
その200ℓは互いに繋がっている。
これを、連続空隙と言う。
その連続空隙を伝って水が抜けていく。
これが、透水性コンクリート。
つまり、
・コンクリート
であり、
・空間
でもある。
前述の二項対立。
デッキ or 駐車場
は、この性能によって、
デッキ and 駐車場
が実現する。
コンクリートで支えられているから車が乗っても大丈夫だし下は空間だから水浸しなんてことはない。
(pt2に続く)
宮本充也