2018/09/25
「北海道はどうして極端に土間コンが少ないのか pt1」

本州は東北・北陸を含むいずれの地域でも透水性コンクリートが普及を見せ始めている。札幌を何度か訪れて感じていること。札幌は極端に土間コンクリートがすくないという事実。検証をしていきたい。
新興住宅地の駐車場のほとんど大半は黒舗装(アスファルト)
※本州では住宅の駐車場といえば「土間コン」が相場であるのに、北海道はその大半が写真のように黒舗装
※こちらは昨年分譲された新興住宅地の駐車場。手前は歩道で、右手は敷地内の駐車場舗装
※こちらも別のお宅。アスファルトが施行されて数年経過したとみられる
※やはりこちらも黒舗装
※こちらは別の区画で数年供用されたものとみられるアスファルトの駐車場。
あちらこちらアスファルト駐車場だらけという異常事態。
普段滅多にエンドユーザー向けの商品説明はしないが、
今回は訳があって札幌にお住いのお施主さんの元を訪ねる機会に恵まれた。
通常はエクステリア専門会社さんを通して、
透水性コンクリート
を納品させていただくのだが、
今回のお施主さんは施工見学会のお申し込みをいただいたり(休日しか参加できないということでNG)、
実際の施工現場にわざわざ足を運んでいただいたりと、
とても熱心に採用をご検討いただいていることもあり、
異例ながらご自宅を訪問させていただくことになった。
道すがらの街並みは本州の住宅事情しか知らない僕にとって大変参考になった。
アスファルト舗装ばかりなのだ。
※唯一1件のお宅だけ土間コンを発見することができたが、表面の様子からおそらく20年くらいは経過しているように見えた。
駅から、住宅地へむかう道すがらの歩道も全てアスファルト。
最近整備されたと思われる歩道という歩道。
駐車場という駐車場は全て、アスファルト舗装。
これは、異常事態、と言っていい。
なんでこれほどまでにアスファルトにこだわるのか?
札幌近郊であり僕自身この近隣には数多くの生コン工場の存在を知っている。
どうして札幌地区および北海道全域にこうした特異な建設の文化が生まれたのか?
こうした疑問への答えを深めること。
それは、「透水性コンクリートを土間コンの常識にする」という思いを形にする上で本質的な要素を含んでいるように感じられる。
どうして、北海道は土間コンが常識ではないのか?
この答えにはいくつかの理由があって、
そうした理由が統合的に北海道独自の舗装の文化を生み出しているように感じられる。
※同じ住宅地で発見できたインターロッキングブロック舗装。この様子は住宅の駐車場の常識がアスファルトであることの一つの答えのようだ。
(pt2につづく)
宮本充也