2020/07/24
「ぶっちぎりで《高い》こともある」土間コンクリート vs 透水性コンクリート #5

《最もよくある質問》「材料は高いのにどうして安い駐車場になるの?」。vs、決闘、勝負。そこには必ず、「勝ち」と「負け」が存在する。透水性コンクリートが絶対に「安い」ということではない。もちろん、高くなってしまうケースだってある。「ぶっちぎりで《高い》こともある」。
特に理由もなく小さな面積で透水性コンクリートにした場合
費用が利用ではなく(当然のことかも知れない)「どうしても透水性コンクリートがいいんです」というお施主さんだって当然いる。
《高い》と《安い》はつねに主観的。
ある人にとっては100万円でも安い場合があるし、また別のある人にとっては1000円でも高いってことがある。
今回の土間コンvs透水性コンクリートのコスト比較は以下の通り。
土間コンvs透水性コンクリート17m2
⚫︎透水性コンクリート
合計:190,000円(11,176円/m2)
30分
※材料2.25m3使用。小規模の場合は施工班の費用がm2数で薄められないため割高になる。また、材料そのものも通常の生コンよりも高い。
⚫︎土間コンクリート
合計:90,000円(5,294円/m2)
1日
「水勾配をつけたくない」にお施主さんは100,000円の価値を見出した
額面価格だけでは測れない価値がある。
どうしても牛丼を食べたい気分の時にいかなる有名パティシエが作ったショートケーキだったとしても、同じ500円なら牛丼を選ぶはずだ。
気分は水物。
「その時にはたまたまそうだった」
というだけなのかも知れないけれど、価格というのはあやふやで不明瞭なものだ。
僕には全く価値を感じられない高級車に数千万円もお金を支払おうとする人が多くいるのだから。
小学生の時に1年で数十万円もする教材を母親に買ってもらってそれを無駄にした(何も勉強しなかった);ことを思い出す。
どんな価値も結局高いか安いか(満足できるかそうでないか)を決めるのはその人なんだろうなとつくづく思う。
だから僕たちの態度は「絶対に押し売りをしてはならない」であるべき。
いくら世界一の機能を有していると信じていて、その人にとって「絶対に」プラスになることがわかり切っていたとしても、その人がそれを必要とするときは「その人がその価値に気づく(知る、納得する)時」なのだから。
だから、僕たちが取るべき態度は常に情報発信。
どのような現場でどのようなタイミングでなぜ選ばれたのか。
5W1Hにそって淡々とその製品の価値を然るべき媒体で発信し続けること。
どうしても「水勾配が嫌だ」というお施主さんの希望は土間コン+100,000円で叶えられた。
あなたはどんな人ですか?
よく「売れるセールスパーソン」について言われること。
「相手の立場に立ってものを考える」
自分を出発点としない。
相手がどんな境遇でどのような価値観を持つに至ったのかを聞く。
自分が喋るのはなるべく1〜3割程度で大半は相手が話すことに耳を傾ける。
質問や相槌を中心に話を進める。
透水性コンクリートの採用理由の鉄板は、「水たまり」「平ら」「排水」「草」「ぬかるみ」あたりがあるけれど、何でその価値が選ばれるのか、もっと深いところに焦点を当てる努力が必要となる。
そのためには、日々多く寄せられる問い合わせ1つ1つの「その人はどんな人か?」「本当は何を求めているか?」について感性を磨いておく。
「ぶっちぎりで《高い》こともある」透水性コンクリートをひさぐ立場として常に大切にしておきたいと思う。
高い、安いは僕たちではなく顧客や市場が判断する。
宮本充也