2020/09/20
「施工したての透水性コンクリートの上でゴールボードの設置という神業」ストリートバスケブランド《ballaholic》との協業 #11

透水性コンクリート「ドライテック」には、実は静音効果もある事をご存知だろうか。つまり、水と空気を通す隙間から、音が分散して逃げていくのだ。今回はなんと、バスケットコートメーカーから、その静音効果に白羽の矢が立った。透水性コンクリートでバスケットコートをつくる。関係者に話を聞かせていただきながら、見学させてもらおう。さあ、新しい世界だ。(映画「透水宣言」より)。
製造:白石建設、施工:光南台土建(130m2、100mm、6名、4時間)。
ballaholicのバスケットコート完成!
映画「透水宣言」のインタビューに応じるアウトナンバー小野田社長。
透水「ballaholicというブランドにはどのような思いを込めていらっしゃるんですか?」
小野田「ballaholicをアパレルブランドと思っている仲間はいません。僕たちはコンセプトだと思っているんです。あり方。文化。形のないもの。バスケットに夢中な人たちの生き様がそのまま形になる。」
透水「つまり、その形の1つがアパレルだったと?」
小野田「はい。形はなんだっていいんです」
透水「コンセプトがそのまま今回もバスケットコートという形になったんですね?」
小野田「バスケという文化を育むためには、その土台が必要。つまり、インフラとしてのコートですね。ballaholicというコンセプトを広げるためには絶対必須な条件。それが、ストリートバスケットコートパッケージなんですよ」
透水「応援しています。頑張ってください」
こちらは製造を担当された白石建設前原工場長インタビュー。
透水「これから透水性コンクリートの施工を検討されている施工者の皆さんに岡山弁でメッセージをお願いします」
前原「ぼっけえ施工しやすい材料なので、どうぞためらわず、挑戦してみてください」
透水「ありがとうございます」
そして、驚くことなかれ。
ポールにボードを取り付けるこの作業、なんとドライテックを施工したその日。
転圧すればその上に乗っても足跡がつかない、というこの性能は薄ベニア程度の簡単な養生でこうした芸当に対応できる。
リフォーム工事などお施主さんが家に居住しながらの庭工事にはうってつけの舗装材料と言っていい。
今回は奥谷金網製作所の完成品ではなく試作品の設置となった。
さあ、いよいよ完成を見る。
ゴール設置完了。
ここから翌日コートに塗装(フッコーのトップコート)をしたら完成となる。
普通の土間コンクリートだったら。
⚫︎掘削
⚫︎残土処分
⚫︎路盤
⚫︎型枠
⚫︎ワイヤーメッシュ
までで1日そこから、
⚫︎ポール支柱(基礎)
⚫︎土間コンクリート
で、1日。
さらに翌日に、
⚫︎バスケットボードの設置
で完成。
⚫︎塗装
はできない、ということになる。
塗装はできないのに3日掛かる。
ドライテックなら塗装が出来て2日で終わる。
どうだ、この差は。
#12 ではバスケットコート施工シリーズ最終話。
「ballaholicのトップコート施工」
に続く。
宮本充也