2021/03/29
【静岡】「心からballahollicはかっこいい」homecourt

ballaholicメンバーによりリリースされているhomecourtは日々進化し続ける。ボーラーにとってより高い使用性能を求めて、ボーラーでもある彼ら自身がそのコートの上で実際にプレイをしながら気づいたことをドライテックの施工に反映させる。
進化するballaholicのhomecourt
homecourtのリリースが始まってからも定期的にballaholicメンバーによる主体的な施工研修は続いている。
彼らがドライテックの施工に携わったのはここ数ヶ月。
まだ1年も経っていない。
当初生コンポータルではballaholicアパレルとの協業に臨み施工はプロのエクステリア・道路舗装の施工業者に発注するものと勝手に思い込んでいた。
ブランドを大切にするものづくりとはこう言うことなんだろう。
他者ではなく手弁当にこだわった。
辛いも、難しいも、大変も、面白いも、嬉しいも、全て自分たちで体験して伝えられるようにする。
それでこそ、ballaholicが送り出すhomecourt(家庭用バスケットコート)の本来の価値。
そして、彼らはballaholic(バスケ中毒)。
仕事の合間に自分たちで作ったhomecourtでバスケに興じその使用性能をぢかに感じる。
もっとボーラーにとって都合の良いコートってどんな形や触り心地をしているのだろう。
自分たちで作るから、それを形にすることができる。
ボーラーにとっての使用感をさらに追求するその道のりに終わりはない。
現場ミキサーで製造した小粒径ドライテックを転圧・締め固め後のドライテック表面に乗せる
ドライテックの骨材粒径は一般に2005と言って最大粒径が20mm(または25mm)となっている。
また、地域によっては15mmが標準の地域もある。
僕のような素人には気づかないのだが、この20mmと15mm、ほんの5mmの違いがボーラーにとっては足元の感覚が多少異なるという。
今回の実験は現場でミキサ設備を用いてさらに細かい骨材(5mm)を製造し施工面に敷設する。
もしこれが難なくできるようになれば施工ジョイントや舗装面の見た目のバラツキ(粗・密)を最低限にまで抑えることもできる。
幅広プレートも自前で準備していた。
通常の30kgタイプのプレートコンパクタでも施工できないわけではないのだが、事業として取り組む覚悟が表れている。
幅の広い皿にしておくことで転回したときにプレートマーク(凹凸)の発生を防止する。
ポリカやベニア板を用いて防ぐこともできるが幅広プレートであればその必要もない。
20m2を7名のボーラーでおよそ1時間で完成。
ポイントは、プレート転圧の前、あるいは後、どちらのタイミングで小粒径の材料を散布するか。
前半と後半で分けてやってみたがそれぞれに利点と欠点があるものの総合的には転圧前がいいのではないかという結論のようだった。
ボーラーによるボーラーのためのバスケットコートhomecourt
夢のballaholicのバスケットコートを購入したとして、作ってくれる施工者の皆さんが「バスケはやったことありません」てのは確かにちょっとがっかりする。
もちろん、一定の品質は期待できるとは思う。
仕事として粛々と施工されるだろう。
一方ballaholic直営の施工はボーラーばかりで、時間さえあればバスケをやっていたい人たち。
ballahollicな人たち。
買う人も、ballaholicな人たち。
時間さえあればバスケをやっていたい。
そんな人同士が、バスケコートでつながる。
単なるエクステリア・舗装の専門家ではなく、ボーラー同士がhomecourtで繋がる。
そこには単なる商品の売買以上の化学反応が起きるのではないか。
東京から実験のために伊豆を訪ねてくれた担当者の中澤さん(ZAWA)。
わざわざ帰り際に工場に立ち寄って僕に挨拶をしてくれた。
「他の皆さんはもう帰られた?」
「いえ、彼らは先日完成したコートでバスケやってます」
寸暇を惜しんでバスケに興じるメンバーたち。
そんなballaholicの面々に作ってもらうhomecourtを手にするボーラーはきっと幸せになれるだろう。
バスケのことが好きで好きでたまらない人たちが作るのだから。
オンリーワンの価値ってやつだ。
homecourtは進化し続ける。
今日も三重県松阪市ではトップコート(ballaholicのロゴマークを舗装に塗装する作業)の研修が行われている。
バスケがこの世にある限り、バスケが進化するのと同じように、ボーラーによるhomecourtは進化し続けているのだと思う。
そして、ドライテックだって停滞してはいられない。
各地の想いを共有してくれる生コン製造者らの手によりドライテックも日々進化し続けている。
物事はそんなものなのだと思う。
いつまでも変わらない、今のまま、そんな生コン産業はそのうち世間様からそっぽをむかれてしまう。
生コン製造者は自分の職業が好きだろうか。
ballaholicのように自分たちの仕事に誇りを持ち寸暇を惜しんで打ち込んでいられるだろうか。
b2b法人間取引を長年続けてきた生コン産業はいつしか物事の本質を見失いかけているようにも思う。
仕事としての生コンではなく、熱中する対象として。
生コンに夢中。
そんな人が増えたら今よりもきっと美しい世界がやってくるのだと思う。
心からballaholicはかっこいい。
宮本充也