2021/04/08
「目指せグリーンボンド起債!ポーラスコンクリートのCO2収容性とLCC、リサイクル性能」環境省

グリーンボンドとは、一般に、環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に充当する資金を調達するために発行する債券をいう。 2014年1月に国際資本市場協会(ICMA)がグリーンボンド原則を策定したことを契機として、近年その起債が急激に拡大しており、今後もその傾向が続くと見込まれている。
目指せグリーンボンド起債!!
関係者らとともに霞ヶ関の環境省を訪問した。
グリーンボンドとは、一般に、環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に充当する資金を調達するために発行する債券をいう。 2014年1月に国際資本市場協会(ICMA)がグリーンボンド原則を策定したことを契機として、近年その起債が急激に拡大しており、今後もその傾向が続くと見込まれている。
要は、債券。
企業でも、行政でも、設備投資など発生する資金使途をカバーするための資金調達手段の1。
我が国では環境省が管掌、グリーンボンドプラットフォームが運用され、各種補助金が整備されている。
実績としては風力発電や再生エネルギーなどのクリーンエネルギー発電の設置に伴う資金需要に伴い起債されているという。
受け入れは機関投資家。
数十億円規模となるという。
環境省訪問の趣旨は果たしてポーラスコンクリート舗装が従来製品(アスファルト駐車場など)に比べてCO2収容性やLCC(10年でコスト逆転)、さらには再生リサイクル利用、CCU実装によってグリーンボンドの指定プロダクトになり得るかどうかの相談。
結論、いける。
https://greenbondplatform.env.go.jp/greenbond/about.html
GBプラットフォームに登録されることで企業や行政の資金調達手段の1に数えられることになる。
例えば、ユニクロのように多店舗展開している企業の投資で考える。
一度にたくさんの店舗を開発するためには相応の資金が必要になる。
具体的にはGBコンサルティング会社、あるいは証券会社が窓口となりGBプラットフォームにポーラスコンクリート舗装の認証登録を申し入れる。
まるでIPO(株式上場)と似たようなプロセスだ。
IPOではビジネスモデルの健全性や成長性が評価されるが、一方のGBではその事業の持続可能性(サステナビリティ)やLCC(ライフサイクルコスト)など経済性、さらに環境性能(社会性能)が評価の対象となる。
仮にポーラスコンクリート舗装を店舗駐車場に整備するとした場合、従来製品(例えばアスファルト)に比べてサステナブルなのか。
LCCの観点も含めた経済性はどうなのか。
CO2収容性やCCU(Carbon Capturing & Utilization)を念頭に置いた環境性能はきちんとエビデンスが取れているのか。
GB基準に照らし合わせてプロジェクトが評価される。
結果、評価に値するとなれば晴れてポーラスコンクリート舗装はGB指定プロジェクトになる。
例えばユニクロが多店舗展開するにあたって必要となる資金は従来の方法(直接・間接金融)に加えてGBが生まれる。
資金調達の多様性が生まれるというメリットが生まれるということになる。
資本政策上の利益だけではない。
SDG's、そしてESG融投資の観点からも企業価値は増大し、株式市場からさらなる資金流入が見込まれることになるのだ。
(専門分野じゃないから語彙がプアーすぎてお恥ずかしい限りだが、詳しくは環境省グリーンボンドHPを参照されたし:https://greenbondplatform.env.go.jp/greenbond/about.html)
ポーラスコンクリート舗装がGB登録されたなら
今の日本ではあいにく舗装といえばアスファルトとなっている。
95:5の5がコンクリート舗装。
(諸外国では50:50なんて地域もあるのだが)
もし、GB登録きっかけでポーラスコンクリート(ドライテックetc)が注目されたら。
これまでは小規模案件での採用がメインストリームとなっていたが、今度は企業や行政などB2B分野からの発注が寄せられることになる。
それも、マストで。
最強の設計スペックと言ってもいいだろう。
GBで資金調達したらもはやそのプロジェクトではアスファルトを選ぶことができないのだから。
そうなれば、ポーラスコンクリート舗装GB化はそのまま生コン産業にとって新市場が拓くことを意味する。
95:5
たった5%が100%に向かおうとする。
伸び代しかない。
数千万m3とも試算される全く新しい市場が、この低迷する生コン産業において開くのだ。
同席した某大手商社を経由して有効道路会社とのコラボレーションを始めることにもなった。
これまで生コンになんかそっぽを向いていた大手道路会社がこのプロジェクトに参加する。
そうなれば、夢物語が一気に現実味を帯びてくる。
21年前生コンに入職し、生コンが理系マターだったことに愕然とし、そこからコンプレックスを解消するために頑張ってコンクリートを学んできた。
ずいぶん長い間文系(社会・経済)から離れていたが、今度ここにきてゴリゴリの文系マターに立ち入ることになった。
グリーンボンド。
債券発行。
仕事をしていると、本当にいろんなことを学ぶことができる。
資格試験も、自己啓発も、なんだって構わない。
努力していれば必ずどこかでその努力は報われる。
人生に無駄なことは何一つとしてない。
目標(登る山)を決めて必要な手段としての知識をせっせと勉強する毎日は地味で辛いモノでもあるが、それでも頂上が次第に見えてくると興奮もするし、とても楽しいものだ。
役所営業をせっせとしていた頃と全く違うステージで環境省を訪ねることになった。
これまで積み上げてきた経験やノウハウ(ポーラスコンクリートなど)には価値があった。
報われる想いだ。
たまにはこうしていいこともある。
それはそれで素直に喜んで、引き続き地味で地道な毎日の活動に戻ろう。
数年以内に世界の景色は一変してしまうことだろう。
宮本充也