2020/05/28
「DIYなら5,000円/m2で透水性コンクリートは完成します」見積もりサンプル

「1m2あたり40,000円の見積もりが届きました。とても手が出ません」。急速に広がりつつある透水性コンクリート「ドライテック」未整備の流通の片隅で不届きな施工者がろくに調べもせずにお施主さんの希望に水をかけているようだ。「DIYなら5,000円/m2で透水性コンクリートは完成します」。プロに任せてそれが3倍とか40,000円とかになるわけないよね?
「DIYなら5,000」がなんで3倍になったり40,000円になったりするの?
一般のお施主さんがインターネットでいろいろ調べてみたものの施工者からまともな回答が得られない。
困り果てて岡山の製造元白石建設に直接連絡されて現場見学をされた。
「庭コンに登録されている業者さんに片端から連絡したんですけど、岡山県だと4社中2社は連絡がつかず、エクステリア森元さんからは40,000円/m2と言われちゃって困っていたところなんです。」
武南社長の懇切丁寧な透水性コンクリートの製品説明。
材料の実際の材料単価を聞いたり、見積もり原価の理屈を知るにつれてお施主さんの表情に笑顔が生まれた。
5年経過した透水性コンクリートの上で遊んでいるお子さん。
生コン工場にこうして実際にお問い合わせくださればきっと職員の方々は丁寧にいろいろ相談に乗ってくださるはずだ。
施工者からの見積もりは高いのか、安いのか。
DIYでやったらどうなのか。
順を追ってしっかりと説明を聞けば見積もり金額の理屈がわかる。
残念なことにこうした説明をすっ飛ばしてどんぶり勘定で根拠に乏しい見積もり金額を提示するエクステリア業者は後を絶たない。
DIYなら5,000円でできる理由
DIYなら材料代だけで土間コンクリートが完成する。
仮に、透水性コンクリート「ドライテック」を生コン屋さんに注文して自分で施工した場合の費用を説明しよう(掘削、残土、路盤は含まない)。
材料(生コン)はm3(リュウベイ、立方メートル)という単位で届く。
生コン屋さんが生コン車という特殊車両で現場に届けてくれる。
その1m3の単価を仮に40,000円とする(地域によってまちまち)。
その材料を使って100mmの厚さに現場で整形していくとなると1m2あたりの単価は4,000円(ロスを含まない)。
ただ、実際には「ロス」が発生するため1m3から1m2の板を10枚(10m2)取ることはできないため、生コンポータルでは1m3/8m2を参考としている。
つまり、1m3が40,000円の材料から8m2の舗装ができるということは、5,000円/m2という計算が成り立つ。
説明すればこんなに単純な理屈なのに一般・お施主さんを軽視した不届きな施工者は説明をすっ飛ばして「1m2あたり100,000円です」とか「40,000円て言われちゃって」みたいな話が多い。
⚫︎参考記事: 「《土間コンの3倍高い》デマを流布する嘘つき施工者について」施工原価解説
インターネットの時代だ。
くれぐれも施工者各位には嘘が通らないことを認識していただきたい。
材料代だけで5,000円がどこでどうやったら40,000円とか100,000円に化けるのか。
作業員が仮に3名で日当20,000円だったとして60,000円。
駐車場2台分(30m2)を1日それだけを施工したとしても60,000円/30m2で2,000円。
5,000円+2,700円=7,000円。
諸経費を10%載せたとしても、7,700円。
※これ以外にも掘削(すきとり)や路盤、型枠、あるいは重機回送があるので見積もりをしっかりと吟味しよう。
従来の産業が敷いてきた「隠す」という前提はインターネットがなかった頃の名残だ。
一般のお施主さんに対して何かを隠したり自分の都合を押し付けたりするような施工者はきっとどこかでそっぽを向かれてしまうことだろう。
「DIYなら5,000円/m2で透水性コンクリートは完成します」
この1行ほど透水性コンクリートが安価に手に入るかを如実に示すものはない。
安心してご連絡ください。
宮本充也