2020/11/29
【埼玉】《草取り》から解放され《バスケ》の練習ができる庭「DIYで施工を計画」「砕石を敷き均す価格で」渋谷建材・エクテム

埼玉県幸手市。元々畑だったが、毎年の草取りに困っていたことと、子供たちが3人ともバスケをやっていて自宅でもバスケの練習をさせてあげたいということで、透水性コンクリート《ドライテック》を採用。元々DIYで施工を計画しエクスショップから材料購入で進めていたが、知り合いの外構業者が、「砕石を敷きならす価格で」ということで、施主材料支給によるプロによる施工となった。
製造:渋谷建材、施工:エクテム(担当:渡辺光浩、11m2、100mm厚、2名、40分)。
施主材料支給によるプロの施工
施工Before。
元々畑だったところを駐車場に。
毎年の年中行事「草取り」に困り果て舗装することを決意。
また、子供たち全員バスケをやっていて、ドリブルしても音が吸収され、平らにしていても雨上がり水たまりもなく滑りづらい透水性コンクリートを希望。
予算のこともあり、元々エクスショップには「材料だけを購入」で希望を寄せていたが、知り合いの施工者・エクテムが「砕石を敷きならす価格で」と受け合ってくれ、急遽プロによる施工に切り替えた。
「砕石を敷きならす価格で」(施工エクテム)。
なかなか粋なことをおっしゃる。
言われてみれば、確かに、砕石(下層路盤)を施工するのに似ている。
トンボで平らに敷き均してプレートで転圧。
工程がまんま一緒だ。
これ、これからの標準になるかも。
エクスショップに材料を注文して、知り合いの施工者さんに「砕石を敷き均す(あるいはそれに毛が生えた)程度の値段で施工してくれない?」と頼む。
実際、DIYだってできるほどの簡単な施工要領。
知り合いなら受け合ってくれるだろうし、そもそもその知り合いのエクステリア工事店にしたところで、「土間コン以外の強み」をゲットできるのだから、三方良しということになる。
実際に施工も全く問題なく淀みなく進む。
施工After。
11m2の駐車場兼バスケ練習場はたったの2名で40分で完成してしまった。
なんともあっけなく夢の「草取り」から解放されバスケの練習ができる庭の完成。
また、こうして真っ平らにしておいても水はけの問題はない。
水たまりにもならない。
表面に滞水しないってことはつまりコケ・カビの生育がしにくい。
だから表面は滑らない。
雨上がりすぐに練習だってできる。
なんなら、雨の真っ最中でも練習できる。
踏ん張れる。
ドリブルの音は静か。
「砕石を敷きならす価格で」(施工エクテム)。
世界中のエクステリア施工者よ、この心意気に学べ。
なんて、素晴らしいんだ。
確かにさ、たった2人しかいないからね。
それに、たった40分で終わっちゃうからね。
砕石を敷きならす価格がいくらだったか定かではないが、例えば、11m2の施工をするにはドライテックは1.5m3必要となる。
(厳密に言えば、1.375m3だが、生コン工場の計量の都合で0.25m3刻みで出荷される)。
仮に1m3を40,000円で調達したとして、40,000円×1.5m3=60,000円が材料価格。
11m2/60,000円=1m2あたり5,455円が材料のm2単価。
あとは、施工費。
めっちゃ安い。
土間コンとどっこいどっこい。
それなら、水を透す舗装の方が断然いいよね。
これが、透水性コンクリート《ドライテック》が選ばれる理由だ。
もしかしたらこのようなケース今後増えるかもしれない。
どうしてもプロの仕事はブラックボックスが多い。
普段乗っている車の一々の部品の単価がわからないように(むしろ気にしないように)。
提示される見積もりの内訳が高いのか安いのか、一般には判断しかねる。
また、これまでの建設産業の閉鎖性も、余計なコスト(流通コスト)がかかるように設定されているので、顧客の手に渡る時にはやけに高くなってしまう。
一方庭コンやエクスショップは余計な流通コストを全てさっ引いてしまった。
本当に必要なコスト(ものづくりに関わる費用や、納品に関する手間一歳)だけで顧客のもとに価値が届く。
だから、施主は安心して発注することができる。
元々DIYしようと思っていたようなお施主さんだったとしても、やっぱり施工者の手に委ねた方が安心だ。
透水性コンクリート《ドライテック》はこれまでのわかりづらかった流通構造を非常にわかりやすくするきっかけにもなるようだ。
失われてしまった自然と人の関係性を再生する大地に蓋しないコンクリートは5年以内に舗装の標準として認知されることになるだろう。
宮本