2020/12/20
「日本一のメーカーと説明する袋ものコンクリート(ドライテック)DIYマニュアル 前編」陽光物産・エクスショップ

建材屋やホームセンタ、ECサイトで生コン(乾燥したコンクリートが袋詰めされている)を購入したことはあるだろうか。ましてや、透水性コンクリート(ドライテック)の袋詰めコンクリートを購入して自分で施工(DIY)はどうか。生コンポータルではこのたび、「日本一のメーカーと説明する袋ものコンクリート(ドライテック)DIYマニュアル 前編」をリリース。世界中のDIYerのために。
透水宣言 袋物DIYマニュアル 前編 ドライテック
00:00 オープニング
00:41 動画の趣旨説明:ドライテックをDIYする時の3つの方法
01:25 機械を使わず製造するときの材料と道具の準備
02:17 ステップ1:ドライテックの素の作り方
06:10 ステップ2:ドライテックの素と骨材を混ぜていきます
08:39 ドライテックが練り終わった様子(粘性の確認)
09:05 ドライテックの施工
全ての基本「現場で手練り」ドライテック製造マニュアル
昨日行きつけのお寿司屋さんを訪ねたらカウンターのお隣が地元でとても若い頃からお世話になっている建設会社の社長だった。
ご無沙汰してたのでよもやま話をしていたら、
「俺たちが現場で生コン練ろうたって無理だもんなあ」
「え?ペットボトルの水より安いのか?生コン?」
そんなな話で盛り上がった。
すごいマテリアルだと思う、生コン。
仮に全国平均で15,000円/m3で売れているとして、1m3/1000リットルだから、1リットル15円で現場に届くマテリアル。
例えば、ドライテックも40,000円/m3で販売されるとして、1リットル40円で現場に届く。
コンビニであなたが買うペットボトルの水は500mlで98円とかから考えると、すごい安いマテリアルなのだ。
生コンが高いだ安いだなんてめくじら立てるのはナンセンスだ笑。
もう少し感謝してほしい笑。
閑話休題。
そんな生コンだが、「自分のペースで施工したい」という場合には生コン工場からの搬入は向いてない。
最小ロットは0.5m3(4m2分)で、生コン車で搬入される。
不意のトラブルで施工ができなくなってしまっても生コン車はそんなに長い時間は待ってはくれない。
1m2にも満たないような「ほんの少し」生コン(ドライテック)を施工したいと言うような時。
夏休み、おばあちゃんの家のちょっとした土間に「水はけ」「雑草対策」を目的に施工してあげる。
夏休み期間中は生コン屋さんもお休みで配達してくれない。
そんな時には断然袋物ドライテックが最適となる。
今回生コンポータルでは袋物DIYマニュアルとして映画「透水宣言」の中でその製造方法を、手練り・機械練りに分けて説明している。
前編は、基本中の基本。
「現場で手練り」だ。
先生は日本一のメーカー陽光物産の石井社長。
「よろしくお願いします!」
笑ったあなたはなかなかのセンスだ。
自信を持っていい。
そして、袋物ドライテックの現場における手練りで最初の工程は、「水溶きドライテックの素」の製造。
容器に水を張り(所要量の80%)、吹き散らからないよう少しずつ素を入れていく。
なかなか馴染まないことに苛立ち一気に水を入れてしまうと過添加となってしまうので注意が必要だ。
最後の写真のようにトロトロになったら完成。
続いて練り船に投入された骨材に水溶きドライテックの素を振りかけてクワで練り混ぜる。
完成の合図は、白く乾いている部分がないこと、または逆に水を通すための隙間が潰れていないことなどを確認する。
混ぜ残しがないように十分練り混ぜたら施工ができる。
その後は通常のドライテックの施工と一緒。
ただし、こんなに小さな場所だとプレートコンパクタでの締め固めもできない。
そもそも車が乗り入れることもないだろうから、プラゴテで叩き込むように転圧(締め固め)するのがコツだ。
ほんの少しの面積には袋物ドライテック。
なんと、人気庭Tuber《庭ファン》に先んじて紹介されてしまっていた袋タイプのドライテック。
関係者のお庭にドライテックをDIYされたそうだ。
恐るべし、庭ファン。
おかげさまで少しずつ普及が拡大しているドライテック。
普及には理由がある。
何もなくひとりでになんてことはない。
時間もそれなりにかかる。
参考になるのは、すでに普及が浸透しているプロダクト。
中でも舗装材。
ドライテック以外の舗装材はやっぱりあらゆる流通で販売されている。
僕たち生コン屋さんはあまり馴染みはないけれど、その辺で普通に売られているからこそ、汎用品なんだと思う。
その意味で、エクステリア資材販売日本一のエクスショップで販売が始まっているのは今後の普及の兆しと読むことができる。
マニュアルも充実してきた。
「DIYでコンクリート舗装(土間コン)といえばドライテック」
そんな時代はもうすぐそこまできているようだ。
(後編に続く)
宮本充也