2021/03/07
【熊本】「免許センターまでバックホーの資格を取りに行った」高野組・DIY

熊本県熊本市。お施主様が生コン工場に連絡して直接頼んだ。生コンポータルやYouTubeを見て自分で施工できそうなので自分で施工することにした。なんとそのためにバックホーの免許も取りに行ったという気合の入りよう。 (施工指導:All round)
製造:髙野組(担当:宮嶋智恵美様)、施工:DIY(35m2、100mm厚、2名、お手伝い2名、1時間15分)
DIYするためにバックホーの免許取りに行った
最近のDIYerはマジで気合が入ってるなと思ったのは重機の資格をわざわざ取りに行って自分で重機を操作して掘削・路盤工までやったそうだ。半端ねー。メットかぶってないけど
半端ねえ。
まさつぐも興奮しながら、「すごい」と言っている。
まず、DIYで心が折れるのがこの地盤掘削だ。
すげえ硬いのだ。
それをスコップやツルハシでせっせと削る。
残土を処分する。
僕は体力も気力も充実していた中学2年生の時に富士山登頂を決意した。
頂上でご来光を眺めたい。
そのため、夜中5号目を出発し、8号目の山小屋で高山病に罹患し心が折れた。
以来、2度と富士山なんか登ろうなんて気にならない。
僕が地盤掘削を手掘りでやろうと思わないのはその経験に酷似している。
流行に乗っかり「DIYだ!キャハ!」なんて心算で始めたら100人中99人は途中で嫌になるだろう。
そんなリアルな声を何度も聞いたことがある。
その中にあって、今回のお施主さんはなんと免許センターまでバックホーの資格を取りに行ったというから強者だ。
レンタル屋さんでバックホーを借りるにしてもダンプが必要だし、まあまあ高度なスキルが要求される。
恥ずかしながら、この僕宮本は資格は持っていたとしても、実際のオペレーションはできません。
なんちゃって資格野郎です。
これからはこんな強者がどんどん登場してプロの施工者や製造者らに刺激を与えてくれるのだろう。
施工After。
戸建て住宅の駐車場35m2は2名+お手伝い2名の4名で1時間15分で終わっちゃった。
1時間15分。
恐るべし、ドライテック。
ワイヤーメッシュ敷設工を考えれば確実に2日がかりとなる土間コンからすれば、ドライテックはDIYerに対する敷居を格段に引き下げた。
「バックホーの免許取りに行こう」
と思わせるほど、敷居を下げた笑。
実に素晴らしいことと言わざるを得ない。
車両系建設機械運転技能講習
⚫︎参考:コマツ教習所
僕も経験がある、車両系建設機械運転技能講習。
確か町田だったか、川崎だったか、キャタピラ三菱の工場まで受講しに行ったことがある。
長岡生コンに勤める南條さんと2人で泊まりがかりで受講しに行った。
南條さん、老眼がきついものだからテストの問題が読めなくて、僕にカンニングさせてくれと哀願し、マークシートを丸写しさせたのは今となってはいい思い出だ笑。
そんな、車両系建設機械運転技能講習の受講費用は4万2千円だという。
恐るべし、DIYer。
4万2千円という大枚をはたいてまでもDIYに拘るその姿勢。
確かに、もっとけば今後も何かと便利、というのはある。
だが、普通ならエクステリア工事業者さんにお願いするだろう。
恐るべし、最近のDIYer。
そこまでしてDIYにこだわるのか。
僕にはとてもできない。
天晴れ。
【透水宣言】DIYで発生した残土処分について【マニュアル】ドライテック等の施工にも
⚫︎参考記事:「DIYに欠かせない《残土処分》て実際どんな感じで依頼するの?」ゴミの日には捨てられない残土(建設発生土)
もちろん、DIYerが進化するからといってみんなDIYで庭を作るってことじゃない。
大切なのは、地盤掘削とか、残土処分とか、そして生コンというものがDIYを通して一般に身近になるということ。
身近になりさえすればそこには理解が生まれる。
認知されればそれだけ関心も集まる。
よってもって市場が拡充していくということを意味する。
一昨年の冬ごろから降って沸いたように始まったドライテックDIY旋風。
その風に背中を押されるように多くのプロ施工者からドライテックの問い合わせが寄せられるようになった。
当社55期の決算がまとまったが、54期比で倍の売り上げを記憶した。
詳細は省くが、何がすごいって売り上げが上がりにくい販売方式(工事として請けずなるべく手離れのいい材料販売)に切り替えたのに力強く成長している点だ。
そのポーラスコンクリート。
水を通すだけじゃない。
空気だって流通するからCO2の固定化も通常の生コンよりも大きい。
これから明るみになるポーラスコンクリートの性能はSDG'sやESG投資のトレンドに鼓舞されていよいよ世界に強く求められていくだろう。
恐るべし、DIYer。
必要としている人にこの価値が届くように引き続き全力を投じたい。
宮本充也