2021/04/08
【兵庫】「施工の忙しい(超早い)ドライテックで人生を楽しもう」DIY

兵庫県姫路市。駐車場土間コンクリートにポーラスコンクリートドライテックを採用。作業者6名の内2人は実家が農家で土間コンも打ったことあるということだったが、皆さんプロではないガチDIY案件。エクスショップで材料注文して施工を決行した。(施工指導員SUMMERHILL奥川さん共有)
製造:泰慶生コン、施工:DIY(44.1m2/5.5m3、100mm厚、6名)
夏は施工がせわしない
施工Before。
ガチDIY案件。
6名中2名は実家が農業を営んでいる関係で土間コンクリートの施工を経験されたことがある。
ご友人4名(完全に初心者)に応援要請をして6名体制でDIYに挑戦。
事前に施工指導員より施工全体の流れについて説明をする。
施工スタート。
施工幅が広く気温も上がってきたということもあり2レーンに分けて施工を行うことになった。
施工の難易度は施工延長(長手方向)ではなく施工幅(短手方向)の長さに支配される。
幅が広くなればなるだけ作業員数が必要となり品質への注意が行き渡りにくくなる。
DIYなど熟練度の低い施工では特に施工幅は短め(3m以内)を推奨している。
前半区割り完成。
プレートコンパクタによる仕上げ後、型枠を直ちに撤去し(生コンによる土間コンクリートではできない)後半区割りの施工に入る。
施工要領は前半と全く一緒。
だからこの頃には作業にも慣れ熟練施工のそれになっている。
施工After。
作業後、中心的な役割を果たしていた方にインタビュー。
DIYer施工後率直な感想を1分間語ってもらうインタビュー。ドライテック後輩に先輩から一言。とにかく人数は集められるだけ集めておけ。基礎体力はめっちゃ大切
一方、施工に立ち会ったインタビュアー奥川さんから共有されたコメント。
「無事終了。検品時、ドライテックの水分量はちょうど良かったが施工最後の方はちょっと乾燥気味で危険だった。初心者の場合は、時間がかかるので水分多めで出してもらうことを推奨したいです。今回の方も一般の方の施工にしては上出来でしたが危なかった。そろそろ暑くなってきてるので注意してください。」
ブリーディング(余剰)水がない、つまり施工が忙しい
寒の戻りがあるとはいえ、本格的な春を迎え時にジャケットを脱いでTシャツになるほど暖かくなってきた。
ポーラスコンクリート舗装(ドライテック)の利点として常に挙げられるのが、「迅速施工」。
通常、土間コンクリートはまる1日がかりの作業を要する。
一方、ドライテックは今回のような規模でも2時間とかで完結してしまう。
なぜか?
ブリーディング水と言って通常の生コンに見られる材料分離(密度の違いによって石、砂、セメント、水が分離する)でもっとも密度の小さな水がコンクリート表面に浮いてくる現象が収まる(乾く)まで次の工程に入れないのが理由だ。
それから、金鏝による仕上げとなる。
それぞれ2〜3時間かかる。
だから、土間コンクリートは1日がかりになっちゃう。
冬場、この違いはドライテック施工者にとって大きなアドバンテージになる。
「締め固めで終わりだから早く家に帰れるよ」
時は金也。
早く帰った分、僕なら自己啓発に回す。
若手世代ならデートにでも行けば良かろう。
年配世代ならお孫さんとの貴重な時間を。
一見、ドライテック施工はいいことづくめのように見えるかもしれない。
これから迎える夏本番。
時に、この性質は仇になる場合がある。
ブリーディング水がない。
つまり、渇きが早い。
さっきまでフレッシュだった材料があっという間に艶が消えている。
ドライアウトしてしまう。
骨材剥離してしまう。
だから、作業を急がなければならない。
猛暑の中での作業。
忙しい作業。
何事も一長一短がある。
施工が早い、ということは裏を返せば、施工が忙しい。
今回のように一般の初心者の方のDIYに関していえばその傾向はさらに高まる。
だから、施工区分をまめに行うことや、供給計画と現場の体制を緊密に行うことが求められる。
さあ、迎える夏本番。
もう1度裏を返せば、「もっと早く終わる。もっと早く帰れる」ということにもなる笑。
さらに日が長くなってくる。
人生は仕事ばかりじゃない。
仕事以外にも有意義な時間を過ごすには夏は最適だ。
施工の忙しい(超早い)ドライテックで人生を楽しもう。
宮本充也