2020/06/29
「生コン、コンクリート、モルタル、セメント。あなたはそれぞれどう違うかわかるだろうか」DIYマニュアル撮影

生コン、コンクリート、モルタル、セメント。あなたはそれぞれどう違うかわかるだろうか。DIYerのあなたならもしかしたらご存知かも知れないが、これら4つは似て非なるものだ。今日は生コン工場に来ている。この場所でDIYに便利なプレミックス製品である生コン、コンクリート、モルタル、セメントの違いとの製造方法について伝えたいと思う。(映画「透水宣言」より)。
生コン、コンクリート、モルタル、セメント、それぞれの違いと製造方法
※陽光物産提供
映画「透水宣言」プレミックス製品の製造マニュアルの冒頭にそもそも「生コン、コンクリート、モルタル、セメント」一般には同様に混同して理解されているそれぞれについて、透水性夫(とうすいさがお)がレクチャーする。
今、さがおが手にしているのは「セメント」。
袋セメント(ポルトランドセメント)。
セメントとは石灰石を焼いてできる結合材のことだ。セメントが水と触れることによって水和反応という化学反応が始まり製品は固まり始める。一般に誤解されているようにセメントは乾いて固まる分けじゃない。そして、このセメント。生コン、コンクリート、モルタル、全ての製品が固まるメカニズムの基礎となっている。セメントはこれらの原料ということになる。 (映画「透水宣言」より)
袋モルタル。
一般によく聞く「モルタル」という言葉だが、実際にどんなものかを理解している人は少ないのではないか。モルタルとは先ほど説明した生コン、あるいはコンクリートから粗骨材(小石)を抜いたものと思って貰えばいい。つまり、セメント・砂・水・化学混和剤だけで作ったものがモルタルという。また、固まる前のドロドロのモルタルを生モルタルと呼んだりもする。 (映画「透水宣言」より)
製造方法は至って簡単で必要量の水を添加してスコップで攪拌すれば完成。
袋生コン。
生コンは生コンクリートの略語で固まる前の生のドロドロの状態のコンクリートのことだ。フレッシュコンクリート、あるいはレディーミクスとコンクリートと呼ばれることもある。 生コン工場に注文すれば1m3程度を最低ロットに安価で簡単にDIYできるが、こうしてプレミックス製品を買ってきて現地で製造することだって可能だ。(映画「透水宣言」より)
こちらの製造方法にはちょっとしたコツがあって、最初にモルタル(右)に水を添加しスラリー状にしたものに骨材(左)を投入、ブレンドする。
生コン。
さて、今回は、生コン、モルタル、そして透水性コンクリートを自分で作ってみた。それぞれの製品の違いを理解してもらえたことと思う。そしてこの作業、実際やるのは実に大変だ。生コンの場合1m2/10cmの土間コンを施行するためには、5袋分もの材料を製造しなければならない。ある程度纏まった規模になる場合は生コン屋さんに注文したほうが楽だし安くなる。興味がある方はドライテック同様生コンポータルに問い合わせて相談してみよう。(映画「透水宣言」より)
さあ、次の現場に行こう。
Written by 宮本充也