2020/01/18
DIY界のカリスマ「DAITOジャック訪問」生コン・DIY

「以前土間コンを自分たちでやろうとしたけど、途中で投げたよ」。DIYを一般にもっとみぢかに開拓してきたDIY界のカリスマDAITOのジャックを訪問。生コンDIYという市場は拓くはずだ。
らしさがあふれる、世界を。
DAITOのWEBページ(https://www.daitotools.com/)。
本社訪問。
壁にはBe You(あなたらしくねいてね)というメッセージ。
この1文字のおかげで肩の力が抜ける。
ジャックとのミーティングに必要なイングリッシュネーム。
ジャックはDAITOの代表取締役。
そして、日本人。
なぜそうなったのか聞かなかったがジャックとミーティングするためにはイングリッシュネームが必要という事前情報があった。
名刺交換の時に、
「はじめましてジョージです(僕の決めたイングリッシュネーム)」
という生まれて初めての挨拶をすることになった。
僕は宮本だけど、ジョージを名乗る。
このヘンテコな体験はなぜかさらに自分らしく肩の力が抜けていくのを実感する。
DIYと生コン。
訪問の目的はもちろん、DIY×生コン。
「え?すごいじゃん!!」
透水性コンクリートの説明を始めて30秒もしないうちにジャックが声を上げた。
同席したトーマス(DAITO)と2人で終始
「え?」
「まじで?」
「すごい」
を連発してくれた。
ゼネコンや役所の面々の反応とは真逆だ。
「以前土間コンを自分たちでやろうとしたけど、途中で投げたよ」
DIY界のカリスマジャックの発言である。
いかに生コンがDIYに向いていないかがわかる。
DIYの最高峰があきらめた生コンDIY。
それは、
⚫︎材料の調達方法が不明すぎる(生コン屋に気軽に電話しづらい)
⚫︎道具が入手しづらい
⚫︎施工方法(水勾配など)がプロ中のプロで難しいし大変
一方の透水性コンクリート。
⚫︎全国47都道府県全て網羅されている供給体制
⚫︎女子、少人数でも30分もあれば施工できる
⚫︎水勾配がいらない
という説明をしたところ、DIYのカリスマを唸らせることができたのだ。
カリスマが太鼓判を押す生コン。
それが、透水性コンクリート。
改めて自覚できた。
DIY、Do it yourself。自分でやる。自分らしさがあふれる、世界を。
なんとDAITO(大都)は80年企業。
もともと電動工具などをその土地で商う会社だったそうだ。
ホームセンターやMonotaROに代表される新規流通が激変させた世界で業態は陳腐化し市場と顧客に選ばれなくなっていった。
低迷、どん底を味わう。
そして、始めたDIYという市場を温める活動。
専門工具を売るためには既存市場ではない新しいフィールドを創造しなければならない。
気の遠くなるような道のりだったろう。
イケメンジャックのいでたちからはそんな苦労の後など毛ほども感じられないのだが。
ミーティングの後はオフィスやアトリエを案内していただく。
ん?スタバ?
と見せかけてDAITO BUCKS。
こうした遊び心はオフィスやアトリエの随所に見られる。
仕事場という常識を軽やかに覆している。
社員の方々もとても明るく仕事をされていた。
DAITOと拓く生コンDIY。
低迷しているといっても1兆円産業生コン。
そのほとんど100%は法人間取引。
B to B
そして、流通構造も縦割り多段階の階層型。
閉鎖的で通気性は低い。
そこに、
⚫︎ネット
⚫︎DIY
という文脈で新しい流れを創り出す。
閉じられた世界で光もあたらず悶々としていたラストマイルと一般社会を結びつける。
そのことで産業は否定されるのではなく再定義され適正な評価を得る。
僕はそう信じてる。
工具の販売が急坂を転がり落ちていく時に離陸しDIYという市場をより身近にしたジャックとDAITO。
そんな先輩とならきっと生コンDIYの挑戦もつらくも楽しい道のりになるはずだ。
いよいよ生コンDIYという新しい市場が拓こうとしている。
宮本充也(ジョージ)