2020/03/31
「素人でもこの動画で透水性コンクリートDIYできる?」映画「透水宣言」〜DIYマニュアル〜

このところ力を入れているBtoC情報発信の鍵を握るDIY動画マニュアルはSUMMERHILLの奥川氏の協力により原案完成。その良し悪しを評価するのは関係者である僕たちではなく、あくまで市場と顧客。アジャイルで行こう!
素人でもこの動画で透水性コンクリートDIYできる?
いよいよ形になったDIYマニュアル(映画「透水宣言」より)の限定公開。
手掛けたSUMMERHILLの奥川さんからは多くのフィードバックが欲しいと希望されている。
それは、僕たちにとっても同意見だ。
ものづくりが陥りがちなこと。
当事者の思い込み、独りよがりで、市場と顧客の目線をつい忘れてしまうこと。
僕も含めて誰もが気をつけなければならない。
SUMMERHILLに発注したクライアントである僕たち生コンポータルもこの価値を評価してはならない。
ましてや内輪・関係者だけで評価するのもおかしい。
唯一絶対の評価者は市場と顧客。
DIYマニュアルに求められる評価軸は「素人でもこの動画で透水性コンクリートDIYできるかどうか?」に尽きる。
それ以外の、映像が凝ってるとか役者の演技が上手とか選曲が素敵、は評価軸ではない。
もちろん、伝わりやすくなる既知のノウハウや知見に関するフィードバックは必要。
ただ、市場と顧客からの評価を先回りして勝手に自分たちで評価し完成を規定することは危険だ。
その市場と顧客の評価をいち早く得ること。
完成を自分たちで規定するのではなく、未完成を自覚しながらリリースしてしまう。
なるべく新鮮なまだ軌道修正が十分できる段階で公開してしまう。
それこそがものづくりに求められる真摯な姿勢。
だから、まだラフ・原案の状態でも公表した。
意見は求めない。
よく、「皆さんのご意見をたくさんお待ちしております!」というWEBリリースがあるが、その「皆さん」は市場と顧客ではない。
だから、生コンポータルではそういったことは行わない。
商品や価値を購入せず動画そのものを評価しようとする意見は要らない。
それらは市場と顧客の評価ではないからだ。
市場と顧客の評価
4月一旦の納品という形で完成を見る動画マニュアルにはいろんな反応があるかもしれない。
それは、視聴回数で測られるかもしれないし、DIYの引き合い件数(全体に対しての割合)が増加することでわかるかもしれない。
これまでの生コンポータルでは踏み切ることのできなかった「DIY挑戦してみよう」が増える。
あるいは、映画「透水宣言」が耳目を集めて、生コン以外の文脈からも集客が生まれ、結果的に生コンないしは透水性コンクリートに関心を持つ人も増えるかもしれない。
いずれにしても今回のようなアクションに呼応して起きる変化。
それが市場と顧客からの評価だ。
であるならば「SUMMERHILL奥川さんが動画を作って終わり」とはならない。
いかに出来上がった動画を効果的に公開していくか。
なるべく多くの人たちに目に触れる発信の仕方を工夫するか(ブログだってその取り組みの1)。
ものづくり(SUMMERHILLの作成した動画)以外の関係者すべての努力も市場と顧客に評価されることになる。
なにはともあれ、原案段階ではあるものの、いったん完成しました。
透水性コンクリートDIYマニュアル。
そして、それに続く映画「透水宣言」のストーリー群。
この取り組みがBtoBからBtoCへのパラダイムシフトの鍵となる。
生コンはもっと身近になることで社会はもっとより良くなる。
透水性コンクリートが適切に普及することで自然と人が調和する世界が具現化する。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート。
その普及は他の誰でもない僕たちの仕事だ。
宮本充也