長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2018/12/02

「環境を壊し続けてきた生コン【Don't Buy This RMC #3】」

「環境を壊し続けてきた生コン【Don't Buy This RMC #3】」

生コン産業70年。まだ、人間の寿命限界すら突破していない歴史でしか知覚できない様々は、実は僕たちのとても大切なものを知らぬうちに壊し続けさらにとどまることを知らない。



環境を壊し続けてきた生コン

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子供達と地元の山河を縫うようにランニング。


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遠景に富士山も望める。


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景色の一部として操業する生コン工場。



日課のランニング。

住宅地を抜け1kmも走ればそこは大自然だ。

1級河川狩野川は南から北へ忙しく流れる。

川沿いを走るとすぐに山に入り込む。

ジオパークの象徴葛城山のハイキングコース。

300mの中腹まで一気に駆け上がる。

汗みどろになって息も絶え絶え。

そこに開けるのは左手に駿河湾。

富士山の麓には三島市や伊豆の街並みが開けその先には箱根もある。

僕の愛する伊豆の大自然だ。

そこに僕が身を寄せる生コン工場。

長岡さくら生コンが見える。

操業のきっかけは狩野川大災害。

5,000名以上の死者を出したとされる狩野川台風。

その大災害からの復興。

そして、防災のための狩野川放水路への資材供給。

50年とちょっと前に長岡生コンは始まった。



40歳の人間が感じることのできること

寿命100年と言われる現代の人間が認知できること。

それは、1,000年とか10,000年とかのオーダーではない。

それこそ、数十年の時の流れとその間に起きたこと。

だから、1,000年前の大自然や社会がどんなだったか?

文献で知ることはできても肌感覚で理解することはできない。

知っていることとできることは別。

それでも人類が地球上に出現してからの歴史の中で、

僕が認知できるほんの40年は異常な変化だっとということを知ることはできる。

感じることだって可能だ。

100億m3(立方メートル)と言われる膨大なコンクリートの塊。

それらは、たったここ数十年の歴史の中で出現した。

たしかにそれらは人の生活を豊かにも安全にもしただろうし、

狩野川台風のような人々にとって都合の悪い気候から、

たしかに僕たちを守ってきたのも事実だ。

ただ、今を生きる人々はここ数十年の成果しか認識することができない。

今取りざたされている環境変化やそれに伴う自然の猛威。

過去には考えられなかったような「想定外」の災害。

それらについて数十年オーダーでしか認知・把握ができない僕たちは、

果たして適正な認識をすることができるのだろうか。



今朝も息子と地元を5kmランニングした

ランニングとはいえ伊豆の地形は起伏が激しい。

その中で狩野川や、駿河湾にショートカットするための狩野川放水路、工業団地の丘などを縫うようにして走った。

小学5年生になる息子との貴重な時間。

朝の清澄な空気を全身で吸い込む。

「これは、なんの工場?」

「ああ、これは車の部品を作ってるところだよ」

「あ、ここは社会科の勉強で見たよ。ここも車の部品を作ってるらしいよ」

車とてほんの短期間で景色をガラリと変えてしまった。

拡大再生産ではない新しいあり方が求められるだろう。

「たっちゃん、自動車がなくなるかもしれないなんて考えたことある?」

「え?」

「例えばドローンが人の移動手段になったら、車はおろか道路もコンクリートもいらなくなるよね。だから、生コン工場も生コンの生産量をもっともっと減らしていかなければならなくなる」



生コンがマイナス成長の時代に求められるあり方を模索する。

Giorgioさんが言ったように。

https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/holcim_mapei_pjt.html

たつたろうや、マリア。

さらにはこの次の世代まで豊かな暮らしを残していくために今を生きる僕たちができること。

例えば、有限な石灰石に頼るのではないコンクリートの製造方法。

山河を削らなくても循環する再生骨材の技術の確立。

学会論文だけじゃない。

こうだったらいいよねなんて理想論じゃない。

現実的な「形」としての実現。

もちろん、今の時代200年前の地面に戻しましょう、環境のために。

なんてことが通用するもんじゃないことくらい知っている。

僕だっていやだ。

ただし、

再生された骨材を使い、ポルトランドセメントではなくフライアッシュや高炉スラグに再生セメントとアルカリ刺激剤でできた結合材でできたポーラスコンクリート。

の製造ならできるはずだ。

よく陰口を叩かれる。

「透水性コンクリート(ポーラスコンクリート)なんて簡単。宮本さんじゃなくても俺だってできるんだよ。だから、大したことない」

僕が大したことないのは言われなくても知ってる。

じゃあ、なんで彼はやらないのか?

自分の手でポーラスコンクリートを作り普及させないのか。

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再生粗骨材を用い、ポルトランドセメントを使わない(または限りなく少なくした)結合技術によって作られるポーラスコンクリート。僕でなくとも誰でも作れるはずだがどうだろう。



ほんの数十年しか知覚できない僕たちでも、

大切なかけがえのない人たちへの思いやりは数100年単位でつなげることができる。

だから、20万年といわれる人類の歴史があるのだから。

数十万年先にも豊かな大自然を残すことができるはずだ。

丘の上から大自然にぽつんと見える生コン工場を見ていると、

そのちっぽけな存在と人間がいかに大自然に影響をもたらしてきたか。

普段考えない視点から感じることができる。

Don't buy this RMC.

僕たちは理想論家でも夢想家でもない。

具体的に実際に生コンクリートを作り現場に届ける存在。

ものづくりのラストワンマイルを握る者。

理想を現実に変えることのできる存在。

そのことに誇りを持って。

自覚を持って。

ここ数十年の中で先々数百年、数千年を照らす貢献をすることが求められている。

それが、生コンでいいこと。

僕たちの使命。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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