2018/12/26
「再生ポラコンは山河を削らない【Don't Buy This RMC #4】」

160m3(凡そ1,600m2の舗装)を2日かけて出荷される次世代の舗装材「再生ポラコン」の見学会が本日、明日と開催されている。地球を傷つけない生コンが地面の呼吸を阻害する事なく地面を整備(舗装)する。サステナビリティとはかくあるべし。
サステナビリティとはかくあるべし
工場で積み込まれる再生ポラコン。ダンプ運搬を基本としている。
伊豆の国市内観光施設「パノラマパーク」の駐車場整備に採用された。
施工方法はアスファルトのそれに酷似している。
駐車場整備に再生ポラコンをご採用なさるなんてお目が高い。さすがは、景観や自然を大切にするPanorama Parkは伊豆の国市の心のオアシス。
再生ポラコンとは?
その名が示すとおり、
再生材料を用いたポーラスコンクリート。
・残コンを原料とした骨材
・エコセメント
原材料はこれだけだ。
もはや副産物ではなくわざわざ製造しているアスファルト合材とは違う。
残コンは全国3,000とも言われる生コン工場で日夜発生している産業副産物。
建設現場に届けられ利用され余剰となり持ち戻される生コンクリート。
残コン
その多くは洗われ骨材は回収されスラッジケーキとして最終処分場に埋め立てられる。
その残コンを廃棄するのではない。
生コン工場の中で残コン処理システムにかけられ骨材としてリサイクルする。
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/post_324.html
それら骨材はJIS外品の生コンの骨材、
または下層路盤材などの用途を付され市場に還元される。
エコセメント
https://www.taiheiyo-cement.co.jp/service_product/recycle_mw/eco/index.html
エコセメントとは、私たちの生活から出るごみを清掃工場で焼却した際に発生する焼却灰や汚泥等の各種廃棄物を主原料とした新しいセメントのことです。(ホームページから抜粋)
エコセメントだけじゃなく、
SCMs(フライアッシュ(石炭灰)や高炉スラグなど)の産業副産物を用いた混合セメントの利用もいいだろう。
とにかく、有限な石灰岩の掘削をなるべく避ける。
サステナブルな産業を自任するのであれば口だけじゃだめだ。
さらに、ポーラスコンクリート
部材内部に多くの空隙を確保することで透水性を確保する。
降雨はそのまま地下水系に還元される。
200年前には当たり前だった潤沢な地下水と湧水を取り戻す。
伊豆自然に溶け込む舗装。
山河を削り廃棄物で埋め立てる。
これまで生コン産業が続けてきた活動。
いずれ持続が困難となり強制的に終止符を打たれるのではない。
自ら終止符を打つ。
持続可能を願う。
山河を削らず、産業副産物を原料として用いる。
口だけじゃないサステナビリティ。
責任を果たすのは中央集権型の大資本ではない。
地域に根ざしたものづくりのラストワンマイルを握る僕たち中小企業。
サステナビリティは他人事じゃない。
今作っている生コン。
Don't buy this RMC.
意識を持って変革しよう。
生コンでいいこと。
宮本充也