2019/10/30
「ECが施工者にとって『儲かる』ワケ」

始まるEC(ネット通販)との協業に戸惑う施工者や製造者がいる。誰しも初めてのこと、やったことのないことには不安を抱くのは仕方ない。ここでは、「ECとの協業がなぜ施工者にとってメリットがあるのか?」を検証する。
ECの案件が施工者にとって「儲かる」ワケ
EC(ネット通販)で販売が始まる透水性コンクリートの平均面積は20〜30m2程度。
モノタロウの透水性コンクリート施工サービスはこちら:https://www.monotaro.com/g/04477965/
建設に横文字(IT)って聞くとなんか騙されそう?
「親の遺言でクレジットカードだけはやめろ」的な。
「なんとなく怖い何か」というのは理解できる。
新しいこと。
誰も経験のないこと。
ましてや、日本語じゃないもの。
横文字。
そうしたものに人は抵抗を示す。
変わること、変えられることを嫌がるのだ。
未だに建設の通信手段のメインはFAXだ。
mailだLINEだあるのは知ってるけど、仕事はなぜかFAX。
特に建設は安全を守る仕事であるだけに、検証が繰り返され安全性が担保されている手段を尊重する傾向が強い。
だから、「EC(ネット通販)で建設を売る」なんて聞いてもまるでピンとこないのだ。
なんか、騙されてる?
みたいな根拠の無い拒絶反応。
新しい=悪
という固定概念。
でも、立ち止まって考え直して欲しい。
FAXがなかった頃どうしてた?
携帯がない頃は?
そう考えると、いずれは大きなうねりというのはすべての人たちを飲み込んでいくのだ。
今時携帯を持っていない社会人がいるなら教えてくれ、みたいな話だ。
いずれ、建設もECが標準となるから安心してもらいたい。
IT(EC、ネット通販)の建設が施工者にとって儲かる理由。
対象としている面積は平均して概ね20〜30m2と小規模。
これまでも紹介している通り透水性コンクリートの施工はとにかく早い。
浮水(ブリーディング)がないから土間コンのように1日拘束されるなんてことはない。
早い場合には30分とか1時間の時間軸で完了する。
生コンポータルではEC案件はなるべく午後または夕方の施工に回すように配慮することにしている。
(実はこの配慮は生コン製造者にとっても利があるのだがそこについては別記事で詳述したいと思う)
施工者にとって夕方30分または1時間で済ませる工事案件。
しかも、日当は1日分確保してある。
つまり、自社案件を半日あるいは夕方前くらいまでこなしてから、帰り際にみんなでささっと30m2を完成させて終業することができる。
1日で2日分おいしい。
これが、ECが施工者にとって儲かるワケだ。
モノタロウ、そしてエクスショップ。
今後さらにECでの生コン(透水性コンクリート)の販売は加速していく。
その中で毛嫌いして遠巻きに眺めているのもいいかもしれない。
ただ、何事も先行する人に特典があるのは世の理だ。
その人たちは未来にこう笑うだろう。
「今時ECで施工してないやつなんていないよね」
なんてね。
宮本充也