2020/09/17
【FAQシリーズ】「施工者向けよくある質問集」《池田の素晴らしい質問》One Style #3

人気シリーズ《池田の素晴らしい質問》待望の最終章 #3 。素人さんにはわからない。玄人でなけりゃ共感できない。そんな施工者向けよくある質問集は「実際に現場で施工するにあたって押さえておきたいポイント」に溢れている。
施工者から寄せられる《よくある質問》透水性コンクリート #3
ちょうどきりよく15個でまとめられた事前質問集。
さすがは、One Styleの池田常務だ。
滋賀県での透水性コンクリート普及の道筋は見えた。
というわけで、11問目「タイル下地に使えるのか」から回答していきたい。
11.タイル下地に使えるのか
さほど数は多くはないにしても、ドライテックはタイル仕上げの下地として採用されることもある。
何がメリットかって目地(タイルとタイルの間の隙間)から水が抜けていく。
おしゃれタイル仕上げなのに水はけを気にしなくてもいい。
もっと売れてもいいようなもんだが、実際は透水性コンクリートだけってのが多い。
そういった意味では、ウッドデッキの下地ってのもあった。
⚫︎参考記事: お施主様訪問「1年後も10年後も笑顔で招待されるような製品を届けたい」
こちらも「こりゃ、素敵。駐車場とウッドデッキを兼ねてる!」ということで関係者一同胸躍らせたものだが、さほど売れてない。
市場と顧客というのはこちらの目論見通りに動いてくれないから面白い。
てなわけで、タイルに限らずインターロッキングなど、あらゆる下地に利用できるのが透水性コンクリートです。
12.コスト
材料は高いです。
生コンの倍以上1m3あたり35,000円とか地域によっては40,000円を超える場合もあります。
生コンなので、地域・市場によって単価はまちまちです。
いずれにせよ、生コンよりも高い。
でも、ご用命いただける。
その理由は、
⚫︎施工費
⚫︎周辺設備費(排水など)
が挙げられます。
詳しく知りたいという方は毎日開催オンラインセミナーでじっくりお伝えしています。
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13.生コンと比較しての硬化時間は
透水性コンクリートも基本的にはセメントコンクリート(セメントを結合材としている)であるため、硬化時間は生コンと同等と思っていただき間違いありません。
いわば、「車両の乗り入れまでどのくらい養生期間必要なの?」という質問への答えです。
「生コンが1週間後なら、ドライテックも同じだけ期間を開けてください」
ただ、土間コンにおける「硬化時間」という言葉はしばしば「仕事が終わるまでの時間」と混同されるため、その点についても解説すれば、
「生コンよりも俄然早く終わります」
とお答えできる。
その理由は、
⚫︎ブリーディングが無い
⚫︎転圧による仕上げ
となる。
通常生コンクリートには大量の水が含まれており、敷設し均された生コンクリートからは密度の小さな水が上面に浮き出てくる現象(ブリーディング水)が起きる。
このため、金鏝仕上げ前にこの余剰水が乾く(引く)のを待たねばならない。
冬場では2〜3時間。
そして、さらに金鏝仕上げが終わる頃には真っ暗闇ってのが土間コン。
一方の透水性コンクリートはその余剰水が無いのが特徴。
そして、金鏝を当てることなくプレート転圧で仕事が終わるので生コンに比べて「硬化時間(仕事が終わるまでの時間)」は圧倒的に早い。
これが、施工者にとって一番嬉しいことであるはずだ。
14.強度の変更は可能か
つまり、生コンでいうところの21Nを24Nに変更したいみたいなあれだと思うが、基本的に曲げ強度2.5N/mm2という基準を大幅に上回る強度を設定しているため、駐車場用途ではそれほど要求されない。
ただ、そのまま質問に答えるとするならば「できる」ということになる。
単純にW/C(水セメント比)の変更。
また、「大型車両を乗せたい」など、通常の供用環境よりも過酷な荷重が想定される場合については「強度」ではなく「版厚」の変更で対応するのが一般的だ。
上載荷重に対抗する最も大きな要因は版厚(t)となる。
通常100mmを基準としているが、150mmや210mm確保した事例もある。
強度の変更は可能だが、実際は「強度」ではなく「厚み」の変更で対応する。
15.滋賀(特定の地域)での取り扱い業者は
きました、最後に、素敵な質問。
ぜひ取り扱い業者になってください!!
OKということだったので早速滋賀県の唯一対応可能な施工者として登録させていただきました。
事実透水性コンクリートの普及を妨げているのが「施工者(製造者)の不足」だ。
「誰に頼んでいいかわからない」
ってやつ。
特に滋賀県は困っていました。
池田常務の在籍されているOne Styleさんが映えある第1号取り扱い業者様。
見学会やオンラインセミナーを通じて地道に1件1件共感してくださる方が増えていく。
そうした記録は庭コンに登録され、そちらを見たお施主さんからご連絡が届く。
少しでも施工に興味のある方にはぜひご連絡を遣してほしい。
このリストを充実させることで日本の大地はそれだけ再生されていくのだから。
いよいよクライマックスを迎えた《池田の素晴らしい質問》。
現在、池田常務を中心に滋賀県でも着々と普及準備が進んでいる。
ぜひこれからドライテックの施工を検討されている施工者各位にはこちらのFAQや施工実績、動画、オンラインセミナー、そして見学会を通して「自信を確信」に変えてほしいと願っている。
大丈夫。
あなたなら、完璧な施工でお客さんを喜ばせること請け合いだ。
さあ、共に日本の大地を再生しよう。
大地の呼吸を止めない舗装。
透水性コンクリートは身近な生コン工場で当たり前に仕入れることができる便利な生コンだ。
宮本充也