長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2020/01/29

「国交省i-Constructionの口車に乗せられるな!伝票のデータを渡すもんか!」電話とFAXから脱却できない建設と生コン

「国交省i-Constructionの口車に乗せられるな!伝票のデータを渡すもんか!」電話とFAXから脱却できない建設と生コン

昨日寄せられた1通のmail。「納入又は納品手配に関しては電話とFAXが主体の昔ながらのスタイルで行っていますが、世の中はこれとは逆行しAIとかRPAが処理をしている時代です。せめて生コンの手配についてもWEB化とか実現可能でしょうか」。



電話とFAX vs AIとRPA

建設、そして生コンに従事する人なら知っている。

生コンの受発注を始めあらゆる連絡手段は電話とFAXが未だにメイン。

それでは僕も含め建設に携わる人たちは原始人みたいに世間から取り残されているということなのだろうか。

AIやRPAといった当今のアルファベットの略語に対してまるで知識を持っていないということだろうか。

こんなことを書くと「そんなことないぞ!」と気色ばむ人がきっといるはず。

建設を馬鹿にするな。

そのくらい知ってるぞ!

と。


改めて、AIとRPAについてWikipediaからの引用を以下にペーストする。


人工知能じんこうちのうartificial intelligenceAI)とは、「『計算computation)』という概念と『コンピュータcomputer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学computer science)の一分野」を指す語[1]。「言語理解推論問題解決などの知的行動人間に代わってコンピューターに行わせる技術[2]、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システム設計や実現に関する研究分野」ともされる[3]

ロボティック・プロセス・オートメーションrobotic process automationRPA)とは、事業プロセス自動化技術の一種で、ソフトウェアロボット(ボット) または仮想知的労働者[1]と呼ばれる概念に基づいている[2][3]。また、デスクトップ作業のみに絞ったものをロボティック・デスクトップ・オートメーション(RDA)と呼び、RPAと区別することもある[4]

従来のワークフロー自動化ツールでは、ソフトウェア開発者は、アクションリストを作成してからアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)や専用のスクリプト言語を使用して、タスクの自動化とバックエンドシステムとのインターフェイスを構築する。一方、RPAシステムは、ユーザーがアプリケーションのグラフィカルユーザーインターフェイス (GUI)でそのタスクを実行するのを監視・識別してアクションリストを作成し、記録したタスクをGUI上で直接繰り返すことで自動化を実行する。これにより、APIを備えていない製品で自動化を使用する際の障壁を低くすることができる。


改めて読み返すとちょっとわかりづらかったりするのだけれど要は、

「これまで人間の経験やスキルに委ねられていたさまざまな定型業務をコンピューターが行うことで、人々はよりクリエイティブな仕事を志向することができるテクノロジー」

ということ。



生コン関係者からの1通のmail

以下、原文ママの引用。


納入又は納品手配に関しては電話とFAXが主体の昔ながらのスタイルで行っていますが、世の中はこれとは逆行しAIとかRPAが処理をしている時代です。せめて生コンの手配についてもWEB化とか実現可能でしょうか


まあ、よほど情報弱者でない限り誰だってこうした疑問を持つはずだ。

建設に従事している人も知識としてはAIそしてRPAを知っている。

そして、疑問にも持つ。

ただ、やはり今日も明日も電話とFAX。

いつまで経っても電話とFAX。


この現実を僕は以下のような返信でまとめてみた。

指摘の生コン電子化については僕もそのように課題意識を持っております。
例えばアメリカではASTM(日本においてのJISみたいなもの)ですでに電子取引(生コン伝票の電子化)が認められている事例はすでにございます。
こちらの記事がご参考になるかと思います。
また、日本でも一部ではSNSを用いた注文や、出荷伝票の電子取引・電子サインなどの取り組みが実験的に行われています(戸田建設、大成建設などが有名)が残念ながら業界標準とはなっておりません。
その理由の1つに縦割り行政があると僕は思っています。
生コンを監督するのは経済産業省、納品される建設を監督するのは国交省。
互いに異なるヒエラルキーで運用されているために溝があり協調関係が生まれづらく、その点が先進技術導入の妨げになっています。
ご指摘の通り技術革新はめざましいです。
例えば、AIのパターン認識を用いたスランプの解析もそうですし、RPAは生産出荷プロセスの無駄を飛躍的にカットする可能性を孕んでいます。
そうした技術に光が届かない最大の理由が如上にあると課題を持っています。
それは残コンにも同様のことが言えます。
ソリューションは数多く生み出されているというのに、環境省・経産省・国交省の縦割り行政に跨ぐ問題であることからルール設定がなされず、結果技術に光が届かない。
問題の構造としては同様のことです。
とあるJIS規格をつくる権威が生コン伝票電子化について以下のように語っていました。
「国交省のi-Constructionの口車に乗せられるな!伝票のデータを渡すもんか!」と。
伝票・FAXの世界で生きてきて、ITを理解しないお歴々がヒエラルキーのTOPに鎮座している以上永延にそんな時代はやってこないでしょう。
今できることは民間で圧倒的な実績を主体的に作り出して世間一般お共感というフォローの風を得て規格行政が無視できなくなるほどの価値を生み出すことだと思います。


あなたはどう思う?

今日も明日も電話とFAXだったりする?

プライベートはそんなに電話とかFAX使ったりしないでしょ?

なのに、業務では電話とFAX。

きっとそれは仕事を楽しい場と捉えていないからだと僕は思う。

思考停止に陥っているのだと。

また、FAXの部品の90%を日本企業が作っていることにも関係があるのかもしれない。

いろんな事情が複雑に絡み合って電話とFAXから脱却できない建設と生コン。

疑問に思ったらそれをそのままにしないでどんなに小さなことでもいいからアクションに起こそう。

そうでなければせっかくの職業人生を棒に振ってしまうことになる。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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