2018/07/25
生コン屋のIT戦略「誰に伝えるか」透水性コンクリート

IT戦略上以下の質問を購入者からお聞きするのは有効だということだ。
・購入前の悩み
・すぐ購入したか→(NO)なんで迷った?
・購入した決め手
・使用して実際の感想
・最後にお勧めのお言葉
僕たちが想定する「購入動機」と実際の間には大きいギャップがあることを思い知らされた。
電話アンケートにお答えいただいた各位にはこの場をお借りして御礼を申し述べること。
さて、
今回は、①透水性コンクリート「ドライテック」と②コンクリート補修「RCトータルサポート」に関してアンケートを実施したが、
ここでは、透水性コンクリートについての意外な事実を取り上げたい。
まず、意外だったのは、
「悩まず購入を決定した」
ということ。
普通聞いたことのない生コン工場に電話をすること自体気が引けそうなのが、
迷いなく購入を決定したという。
自分たちが思っているほど引け目を感じる必要なく、せいせいと情報発信してもいいということだろうか。
次に、購買の決め手となったポイントを以下に列記、
・水はけ
・少量で対応してくれる★
・材販(材料だけで購入できる)
・アスファルトよりよい
・滑らない★
・洗い出しっぽい
・夏暑くない
・美観
・油が出ない
・U字溝が減らせる★
・雪かきが楽
・無機
・水はけ
・排水
・車が乗れる
・滑りにくい
・設計価格が安い
・施工指導してくれる★
・自然石ぽい
・安い★
・思ったより見た目がよかった
・排水が取れない
・施工しづらい
・下地に使う★
「★」を付したのは、僕たちが想定していなかったポイント。
・少量→確かに従来の透水性(コンクリート)舗装は大規模舗装を想定しており、狭いところへの供給はストロングポイント
・滑らない→まったく考えていなかった。水たまりができないが重要だと思っていたが、副次的な効果が支持されていた。これは今後迎える高齢化社会において供給拡大が必要となる
・U字溝が減らせる→僕たちは生コン屋=材料メーカーなので、付帯設備のことまで普段考えを及ぼさない
・施行指導してくれる→普通にやっていることだったが、これが結構効いていたようだ。「施行立会いしますよ」と声を大にして示さねばなるまい
・下地に使う→どうしても透水性コンクリートを販売しているとそれが主役になってしまうのだが、実際はその上に樹脂系の舗装材料だったりとか、仕上げするための下地材として便利
・安い→一番意外だったのがこれ。考えてみれば当然だが、見積もり提出など価格交渉の時に「安いねえ!」なんて言ってくれない。そりゃそうだ。できるだけ安く買いたいのだから、「高い。負けろ」とは言っても、安いとは言っていただけない。これで自信がつきました(笑)
こうして施行後数ヶ月経ったお客様に、こうしたご質問をすることは、
IT戦略上有効というだけでなく、
その後いかがですか?
というコミュニケーションにもつながるし、
「ありがとう。その後調子いいよ」
なんて言っていただけると、
自分たちが役に立てていることを認識でき、仕事にも張り合いが出てくる。
IT情報発信革命なんだかんだと言っても、
最終的には温かみのある人と人とのふれあいから物事は進んでいき、
コミュニケーションが促進されればそれだけアイディアも生み出される。
それだけに、IT戦略は仕事上大切というだけでなく、
僕たちが持つ価値をきちんとした形で世の中にお届けするということは、
社会貢献上非常に重要だということにも気付かされた。
これから定例で続けていきたい5つの質問を通して、
僕たちは「誰に」届けるべきかを明確に理解し、
無駄のない仕事に努めていきたいと思っている。
宮本充也