2016/07/05
「情報発信におけるエチケット」生コン屋のIT戦略

わからないことがあればとりあえずググる時代。
僕たちはIT戦略を標榜し、自分たちの価値をWEBで発信している。
3か月以上経過し、一定の成功を収めている。
ベンチマークしている建設系法人のアクセス数に比べれば、
毎月3,000人のユニークユーザの来客はかなりの好成績。
非常に順風満帆なように思われるけれど、上記直帰率というパラメータがある。
ページにアクセスして、見終わったらすぐに帰る人
の比率を示している。
この数字が多ければ多いほど、
「見てみたけれど、それ以上見ない人」
つまり、
「アクセスしたけれど、ニーズに行き着かなかった」
これはすなわちコンバージョン率(成約率など)に直結する。
僕にも経験があるけれど、ニーズないしは困ったことが発生した時に、
「とりあえずググる時代」
とある現場代理人(仮称佐藤さん)が新しい担当する建築現場の図面を見たとする。
外構平面図に、「透水性コンクリート舗装 T=100mm」と書いてあるとする。
「は?透水性コン・・・なに?聞いた事ねえよ」
となった場合、御多分にもれずぐぐる。
ありがたいことに、当社長岡生コンクリートのIT戦略により、アクセスいただいたとする。
「生コンブログ」
がランディングページ(到着したページ)だったとして、つらつらと駄文が続く。
きっと、
「どこを読めばいいんじゃ?このドライなんちゃらは、一体この図面透水性コンクリートと同じなのか?どうなんだ?」
今のWEBページの体裁だとすぐにわからないんだと思う。
そんな時、僕だったら、「戻るボタン」を押して他のページに移る。
本日のIT戦略ミーティングの仮結論は概ねそんな感じ。
これではせっかくの情報発信が無駄になるばかりか、
仮称佐藤さんにとってはイライラした時間が当社WEBを見ている時間だけ増えることになる。
その後他のページに移っておあつらえ向けの情報を手に入れたかどうかもわからない。
情報発信は常に相手の立場に立って実践しなくてはならない。
口で言うほど簡単ではないが、
僕は消費者としては料簡が狭いほうだと思っているので、
自分がやりたくないことは絶対にやらないように気を付けている。
先日もとある売り子さんが、こちらの都合もわきまえず電話をしてきて、一方的に売りたい製品の話をまくしたてていた。
こちらは製品がよかろうが悪かろうが、「かちん」と来たら最後。
「槍が降っても絶対にあの会社(あいつ)から買わない」
と心に決めるようになる。
他人のサービスにぶちきれるくせに、自分も同じことをやっていたりするケースもある。
透水性コンクリートを売りたい。
当社の都合とそれに対する自負心は当然のこととして、
「きちんとした価値がきちんとした形で必要としている人に届く」
仕組みを構築しておくことはIT戦略のエチケットなんだろう。
情報を出す以上、とある現場代理人(仮称佐藤さん)にとって有益な存在でありたい。
その図面にある透水性コンクリートは、当社ドライテックがベストな製品です。
宮本充也