2021/07/04
【埼玉】「ハウスメーカーのお庭作りはJEGをお勧めします」匿名希望・渋谷建材

埼玉県。大手ハウスメーカー旭化成ホームズ(匿名希望)の戸建て住宅エクステリアにドライテック採用。特にエクステリアの分野でハウスメーカーの姿勢の違いは分かり易い。家だけじゃない、庭づくりに親身な会社とそうではない会社が浮き彫りとなる。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、元請け:旭化成ホームズ(匿名希望)・施工:ワイエーケイ(98m2/11m3、100mm厚、6名、4時間)
庭づくりに篤いハウスメーカー
僕の個人的な意見だが、ハウスメーカーの庭づくりはイメージが悪い。
家づくり、特に、坪単価あるいは利益が上がる仕様についてはせっせと顧客の元に馳せ参じ、なるべく自分の数字が上がるように頑張るものの、庭づくりに話頭が振れると途端に忙しそうになり、訪問回数も減る。
庭に予算を取られたら自分の数字が上がらない。
庭なんか、なくてもいい。
「庭づくりは自分の仕事じゃない」
と言わんばかりの「家」「庭」の二項対立が発生している。
勢い、庭づくりに関しては出入りの協力業者を丸投げ紹介して、裏で手数料を跳ねるのが商慣習がまかり通る。
よく聞き目にする現実。
昔、まだ真面目な頃はハウスメーカー相手にせっせと営業をしていた。
名だたるブランドのメーカーに採用されたらそれこそ「ドライテックが映える」から。
だが、深まるに従って現実を理解し営業活動を一切やめてしまった。
そんなハウスメーカーの庭づくり事情だが、中には、真面目なメーカーも多くはないが存在する。
(こんな感じで紹介されるハウスメーカーの心理ははかり兼ねるが僕なりに尊敬を込めています)
その1つが、旭化成ホームズのお庭作り。
匿名希望のエクステリアだ。
施工Before。
お庭づくりに誠実とは言えないハウスメーカーにあって匿名希望(旭化成ホームズのエクステリア事業会社)は早くからドライテックの価値に気づいていた。
JEG(https://jeg-design.com/)という団体がご縁で、大手ハウスメーカーらで共同運営されているエクステリア・ガーデンに関わる活動をしている。
錚々たる面々が名前を連ねているが、その全てがエクステリアに同じ温度感で向き合っているわけではない。
匿名希望、住友林業緑化、NATEX、僕の完全なるえこ贔屓だが、とりわけこの3社はメーカーの中でも庭づくりに篤実だ。
顧客にきちんと向き合っている。
だから、ドライテックのような当時一般には知名度も低く、まだまだこれからのプロダクトに対しても感度が高かった。
当時から今に至るまでのご縁は僕にとってもかけがえのない経験となっている。
今回はそんな思い入れのある匿名希望で採用されたドライテックの案件となる。
伏せるように注意されてるから、完全ぼかしで位置情報を特定できないようにしている。
施工After。
ドライテック98m2(11m3)は6名で4時間完了。
建物とエクステリアが調和する素晴らしい住空間が完成している。
住む、ということに関しては、特にコロナ以降リモートのトレンドから「家」「庭」が不可分であることが意識されるようになったと思う。
内側と、外側。
暮らしは建物の外側にも及ぶ。
そして、その外側は街並みの一部を形成する。
個人、家族、社会がグラデーションのようにつながり合う世界にあって、外界と内側を繋ぐ場所エクステリアにも力を入れている旭化成ホームズの素晴らしい作品。
ハウスメーカーのお庭作りはJEGをお勧めします
JEG。
とりわけ僕の中では、匿名希望、住友林業緑化、NATEXは思い入れが深い。
ドライテック駆け出しの暗中模索の時代からのご縁だ。
さまざまな実験をご一緒した。
イベントにもお誘いいただいた。
その過程で建設産業、とりわけ、住宅・エクステリア産業の構造を理解するに至った。
冒頭にも書いたが、僕にとってハウスメーカーのイメージは良くない。
ただ、それがわかったのも、JEGに集う一部の意識の高い人たちのおかげ。
仕事に対して真摯に向き合う恩人たちのおかげだ。
家の内側だけに予算をかければいいってのは作り手のエゴだ。
社会と住まいがどのように関わり合いを持つべきか。
暮らしとはつまり全体の中の営み。
住まい作りを業として活動するなら、建物だけでなくその外側にも目を配るべき。
顧客の支えになるべき。
そういう意味では、ハウスメーカーに庭づくりを依頼するというのであれば、断然JEGをお勧めしたい。
とりわけ、匿名希望、住友林業緑化、NATEXがお勧めだ。
庭づくりに情熱を燃やしている人々を個人的にも存じ上げている。
家づくりと庭づくり。
本来は不可分なこの2つの要素の間に今は残念ながら垣根があるように思う。
冷静に考えれば、ただ壁に仕切られているだけであって、連続する空間であるにも関わらず。
個人が社会と適切な境界線を敷き良好な関係性を構築する意味ではエクステリアはもっと注目されるべきだ。
所詮街並み(世界の景色)は家の内側ではなく外側が形成するものだ。
家の外がダサい、つまり、家がダサい、世界の景色を汚す、ということにつながる。
社会がダサくなるということだ。
最近エクステリアプランナー(2級に鞍替え)を勉強しているせいかこの点を意識することが増えた。
住まい作り。
それは、建物だけじゃなく、その外側の空間も含めて、真摯に向き合ってくれるハウスメーカーが増えることを願っている。
宮本充也