2020/06/08
【岡山】「ドライテック最近やたら問い合わせがあります」白石建設公式LINEより

HP、Facebook、Messenger、Twitter、LINE、Instagram、YouTube、あらゆる媒体で情報発信を続けていると少しずつ反応が現れてくる。インターネットと企業間連携が変えてしまう生コン産業。「ドライテック最近やたら問い合わせがあります」白石建設の公式LINEより。
ドライテック最近やたら問い合わせあります
いよいよ白石建設(白石生コンクリート)の公式LINEでドライテック紹介!
(以下、LINEから引用。自社顧客・施工者向け記事)
ドライテック(水を通すコンクリートです)
最近やたら問合せがあります。透水性のコンクリートについて少しだけ説明します。
①ポンプ車で送ることはできません。
②鉄筋はいりません。(水を通すので鉄筋が腐食します。)
③加水できません。(水を足すと水を通さなくなります。)
④高いです。(全国的には1立法メートル35000円となります。)
そして、施工の工夫はありません。自分たちでいつも通りやるとたいていできます。
クレームあります。(ただし、決まりがないので対応しません。)
コンクリートと違ってポロポロとします。真砂土を固めた舗装みたいです。
硬いコンクリートと思ってください。
楽勝です。そんなドライテックですが、当社は25000円で販売しています。
ただし、ここで皆さんに朗報です。今皆さんが買っている生コンクリートのベース単価に5000円上乗せしてください。
そして、当社とお付き合いないお客様には販売しません。ずーっと当社とお取引が滞っている方にも販売しません。
付加価値つけちゃいました。当社のお客様には販売します。一般のお客様から問い合わせは当社のお客様にお願いします。
なので 生コンの割増にⅮがついていると5000円割増です。
これ全国的にみてもかなり安いです。でももう十分普及してきてるし、類似品もたくさんでてます。
皆さん最近よく聞くドライテック、武器にしてみませんか?
ちなみに、隣の市から問い合わせきて、100㎥単位の仕事でたり、某車メーカーの工場であったりたくさん問合せきてます。安く仕入れて、高く売って、リピーターも作ってください。
当社は、ドライテックで利益いりません。皆様が儲かってたくさんの仕事とって、還元していただくことがなによりです。
たくさん仕事きまっせ!
お楽しみに
#ドライテック#ZERO建設←ドライテックの問い合わせきてネットの威力を感じたのでインスタするそうです。インスタで調べてください。ZERO建設 KUNITOMI 国富社長で検索
全国の生コン工場で今起きていること
「日に何件も問い合わせが来ますよ!」(毛受建材ダイソン談)。
生コン工場。
一般にはさほど意識はないはずだ。
箱から滑り台見たいなのがニョキっと生えたようなのを見たことある。
(静岡県伊豆の国市に操業する長岡さくら工場の写真)
でも、中がどうなってて何が行われているのかはわからない。
それが、生コン工場。
JIS規格では「1時間半以内に荷下ろし」が定められ、勢い地場産業となっている。
さらに、中小企業支援法によりその土地でのカルテル(共同販売)が認められている(独占禁止法適応除外)。
業態はゴリゴリのBtoB(法人間取引)。
そんな環境で操業していれば嫌でも閉鎖的・保守的な産業となってしまうもの。
70年産業。
BtoCから最も遠い産業の1つとされてきた生コンに今変化が起き始めている。
岡山と静岡の生コン工場が共同する
IT以前とても考えられなかったことが今当たり前に起きている。
もの(生コンクリート)は1時間半の壁を越えていくことはできない、ローカル。
こと(ノウハウ、知識)はITと企業間連携を通して瞬時に全体と共有できる、グローバル。
縦割り・階層型の産業構造の辺境(ラストワンマイル)で埋もれ互いに知る由もなかった多くの才能が互いに共同し始める。
例えば岡山の白石建設と静岡の長岡生コンの間で「ドライテック」という1つの価値をについて協業が実現するようになった。
白石生コンと長岡生コンの間のような協業の輪は今や全国に300を数えようとしている。
インターネットだけではひとりでに産業は変化しない。
仮に静岡県の生コン工場単独で「ドライテック」を必死に情報発信していたとしても、それは岡山の施工者や施主にとっては無関係の情報。
企業間連携によってそれまで関係のなかった点と点がつながったことによって、例えば静岡県の情報が岡山県の人々にとって意味のあるものとなる。
1時間半の壁の中でしか協業(カルテル)することしかできなかった産業が、1時間半の壁を乗り越えて協業(価値の共有)ができるようになった。
「ドライテック最近やたら問い合わせがあります」
そんな時代。
できることはまだまだたくさんありそうだ。
階層・縦割りで整理されてきたBtoB生コン産業ではできなかったこと。
インターネットと企業間連携はいろんな不可能を可能にする。
宮本充也