長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2020/01/30

「普通の土間コン時間が経つとどうなるの?」駐車場・経年変化

「普通の土間コン時間が経つとどうなるの?」駐車場・経年変化

施工直後はきれいな表面の土間コン(エクステリア駐車場)だが引き渡し後10年経つとどうなるのか。これから新築を考えている全ての人の関心事であるはずだ。「普通の土間コン時間が経つとどうなるの?」。



土間コン汚れの原因はコケ・カビ

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とある住宅街の一角。

こちらの駐車場は北向きとなっている。

通常白に近い灰色で完成する土間コンクリートはあちこちに黒っぽい汚れがみられ決してきれいとは言い難い。


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脇に設置されてあるアプローチ(土間コン、石張り)も同様に黒ずんで汚れているようだ。

こんな土間コン。

街中で見かけることがないだろうか?

最初は真っ白な土間コンクリート。

でも、いずれの土間コンも数年経つとすべてこんな風になっちゃうのだろうか。

その原因について説明していきたいと思う。



コンクリートは多かれ少なかれ吸水性がある。

コンクリートのイメージはきっと、

⚫︎頑丈

⚫︎堅牢

⚫︎硬い

⚫︎重い

といったものだろうからあまり知られていない。

実はコンクリート。

細孔空隙といってその中に無数の穴を有している。

いわば、スポンジ状の構造となっている。


「コンクリートといえば水なんか吸収しない」

ともしかしたら考えられているかもしれないがところがどっこい程度の差はあれど水は材工空隙の中に入っていく。

乾いたコンクリートに水を注ぐと濃い灰色に変色するのを見たことがあるはずだ。

あれこそコンクリートは吸水性があることの証左。


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この写真は2種類の土間コンクリート。

奥は通常の生コンで施工されていて、手前は「透水性コンクリート」と呼ばれる特殊コンクリート。

なんとこの土間コン施工後たった1年しか経っていない。

なのに普通の土間コンはすでに汚れの原因となる青カビが発生しているのがわかる。



汚れの原因「滞水」「コケ・カビ」「日陰」

特に北面など日が差しづらく常に湿気ているような場所では顕著だ。

コンクリート表面には降雨がそのまま滞水しなかなか乾かない。

これが汚れの原因となるコケ・カビの繁殖を促す。

施工後たった1年だというのにこの有様。


一方透水性コンクリートにはまったくコケ・カビが生えていないのがわかる。

透水性コンクリートは読んで字の如く「水を透す」性質のあるコンクリート。

降雨は滞水することなく路盤下まで吸収されてしまう。

だから北面とはいっても常に乾いた状態となる。

また、水を透すための空隙は水だけでなく空気の流通も妨げない。

空気の流通があれば表面はすぐに乾く。

また、コケ・カビの栄養となる有機分も水と一緒に流下してしまうのだからコケ・カビにとっては好ましい環境とはいえない。

そのため、施工1年経過しても土間コンに比べていつまでもきれいな状態を保っていられるということになる。

「普通の土間コン時間が経つとどうなるの?」

環境にもよりますが、コケ・カビが繁茂して汚れます。

冒頭の写真が示すとおりです。

一方透水性コンクリート。

如上の理由から比較的にきれいな状態が長持ちします。

(もちろん、「絶対汚れない」ということではない)


普通の土間コンがいずれは今はまだ「特殊」な土間コン「透水性コンクリート」でとって変わられるために今日も普及活動に勤しんでいます。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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