2020/02/12
【神奈川】「もともと砂利敷きだったところを防草のためさながら排水溝のように」維持管理

神奈川県伊勢原市。鉄塔下まわりの今まで砕石部分だったところに透水性コンクリート採用。1年に2回位維持管理の草刈りなどに費用がかかる為その部分を透水性舗装にすることで排水もするし草も生えなくなる。
製造:上村建材、施工:リードブル(6人、2時間30分、元請け:岳南建設)
防草・排水の一石二鳥が透水性コンクリートの実力
施工Before。
送電線鉄塔直下の舗装周囲はもともと砂利敷きとなっていた。
年に2回程度の維持点検の際に草刈りなどの費用が毎年発生していた。
そのため今回防草のための舗装が検討されたが、一方で排水も問題として浮上。
一石二鳥を期待できる透水性コンクリートが元請け岳南建設の提案により採用。
施工開始。
既設フェンスやガードレールなどの障害物があるため施工は捗らないものの6人がかりで、
⚫︎敷設(ふせつ)
⚫︎均し
⚫︎転圧(締め固め)
の単純作業の連続となった。
施工After。
6人で40m2を2時間半。
通常の土間コンクリートであればどうしても1日がかりとなってしまうところを、決して条件のいい現場ではないのに3時間以内で仕上げまで終了。
これで、毎年計上されている草刈りなどの維持管理コストは0となるだろう。
排水設備を兼ねる生コンとしての透水性コンクリート
通常生コンを施工して仕舞えば、「水勾配」といって水の排水を考慮しなければならない。
水じまいといったりもする。
そのため、水下側には排水溝などが設置されるのが常だ。
その設備設置のためには掘削・設置・埋戻しという作業工程の他に排水溝の材料代がかかることになる。
一方透水性コンクリート。
今回上村建材さんのような生コン工場から生コンとして届き砂利(路盤)の上に施工されるだけで排水設備も兼ね備えてしまう。
排水できる生コン。
一石二鳥。
だけじゃない。
草むしりから永久に解放される。
今回発注いただいた東京電力さんはずいぶん前からのお客様。
その道を開いていただいたのは岳南建設さんでありご担当の清野さん。
こうした先進技術を積極的にご採用いただく方々のおかげで透水性コンクリートは飛躍的なスピードで普及を始めている。
「もともと砂利敷きだったところを防草のためさながら排水溝のように」
宮本充也