2020/03/13
【岡山】「水はけもわだちも対策したい」資材置き場舗装・ナカイチ企画

資材置き場の水はけとわだちが課題となっていた。白石建設前原さんから「水を通すコンクリート」を提案したところ資材置き場舗装に透水性コンクリート採用。
製造:白石建設、施工:ナカイチ企画
資材置き場の水はけとわだち対策に透水性コンクリート
施工Before。
新たに確保された資材置き場の舗装で懸念されたのが、
⚫︎水はけ(排水)
⚫︎わだち掘れ
水はけは一般にも理解のしやすいところかもしれないが、建設当初には顕在化しない舗装(アスファルト)のトラブルとして、「わだちぼれ」というのがある。
(出典:https://blog-imgs-37.fc2.com/i/d/e/ideasupport/20101019144152cbb.jpg)
車両やフォークリフトの度重なる往来によりたわむ現象のことを「わだち」という。
この現象は可塑性のあるアスファルト特有の現象であり数年経てば不可避なもの。
例えば資材置き場で考えた場合フォークリフトが往来する際にこうしたわだちの上の走行は危険を伴う。
一方コンクリートは可塑性のない脆性物質。
ガラスのようにたわまず、想定以上の応力が発生した場合は割れる(ひび割れ)。
想定した車両荷重に応じて強度や版厚を設定すればコンクリート舗装の場合永遠にたわむということはない。
そのため、水はけとともに「わだち」を対策するために透水性コンクリートが採用された。
施工開始。
ナカイチ企画にとっては初めての施工だったそうだが、
⚫︎敷設(ふせつ)
⚫︎均し
⚫︎転圧(締め固め)
の単純作業の繰り返しですぐに要領を得て熟練者のように施工が進む。
どこでも手に入るプレートコンパクタで転圧(締め固め)することで仕上げも兼ねる。
あっという間の施工完了。
住宅外構だけじゃない。あらゆるシーンに透水性コンクリート
僕たち生コン産業は新しい現実を作ろうとしている。
水の次に流通する材料生コン。
全国各地でその供給を果たしている生コン工場はその数3,200工場。
人がいるところもいないところでも必要とされるその生コンを新しい文脈、
「大地を削らない、汚さない、蓋しない」
で建設現場にお届けする。
水の次に流通する。
つまりは、それだけ環境負荷としても大きいということを意味している。
その生コンの文脈が拡大再生産から、自然と人が調和する、そんなあり方にシフトする。
コンクリートが変われば常識も変わり世界も変わるはずだ。
住宅外構だけじゃない。
資材置き場だって、送電線鉄塔内の舗装だって、歩道や道路やあらゆる地面を蓋しないコンクリートテック。
そのことで大地は再生していく。
そんな現実を作ろうとしている。
宮本充也