2017/02/24
「パーミアコンかドライテックかではない」 透水・舗装・コンクリート・材料・小規模

「競合商品は?」
よく聞かれる質問である。
いろいろな製品をいろいろな人が思いをもって作っていると思う。
冷蔵庫、クーラー、時計、椅子・・・。
生まれてきたからには居場所があるのと同じように、
僕たちが生み出す商品だって居場所がある。
学校教育が生み出したのは、
100人いたら1位から100番まである
という価値の序列だと僕は思う。
未だに心のどこかで序列があると思っているのは、
僕だけではないのではないか?
ただ、果たして人の価値に順位付けできようか?
それと同じように、
製品にも順位付けなんてナンセンスだと思っている。
もちろん、比較して秀でているところ、劣っているところ、
そういった分野ごとの比較は否定しないけれど、
すべての生み出された製品の裏側には、
それに強い思いを持った人の存在を僕は信じたいし、
適材適所でそれぞれの製品が運よく居場所を見つけること、
それがハッピーな経済になるだろうと思う。
もちろん、努力をしていることが前提になるけれど。
さて、僕たちが12年続けている透水性コンクリート、
12年もやってりゃいろいろな場面で人にその価値を伝える場面がある。
その中でよくある問いかけが、
「競合商品は?」
という質問。
問いかけ主の意図は競合製品との比較を通じて真の価値を知ること。
ドライテックの競合商品は、
いうまでもなく、パーミアコン。
20年以上の歴史をもつ、
ある意味日本に透水性コンクリート舗装を普及せしめた存在。
サプライヤーは大手道路会社で佐藤渡辺社。
パーミアコンを抜きにして日本の透水性コンクリートは語れない。
もちろん、僕とてその普及にかけた彼らの歴史を耳にするし、
その努力を心から賞賛している。
よく、いけてない営業マン、の方がやること。
「他社製品の悪口」
要は、
他社製品に比べてこの点が優れているのであなたはこちらを選びなさい
という姿勢である。
偉そうに書いている僕とて営業1年生のころ他社製品のあらさがしに躍起になってた。
ただ、悪口を言う人から何かを買いたいだろうか?
他人を口汚くののしるその姿勢はその人の人格を表す。
つまり、そんな人物は信用ならんということになる。
僕は心からパーミアコンを尊敬している。
日本に透水性コンクリートの市場を作り出した恩人とも思っている。
機能も素晴らしいと思う。
そして、それは自分たちの価値を卑下するということにはならない。
僕たちが信じている透水性コンクリート「ドライテック」だって、
僕は素晴らしい機能を持っていると自負している。
何が言いたいかって、
すべての製品には必ず居場所があるってことをいいたい。
適材適所
ケースバイケース
参考までに両社を比べるといろいろな違いが浮き彫りとなる。
パーミアコン
佐藤渡辺社は大手道路会社であるため、その営業力や技術力はやはり大手・いぶしぎんの力を持っている。例えば公共施設などの大型施設など社会的にも責任重大な外構案件に関していえばそれを納める責任力は僕たち中小企業とは比べ物にならない(完全責任施工)。事実国立・県立などの大型案件にはパーミアコンが透水性コンクリートとしてはほとんど納められている現実。
ドライテック
GNN元気な生コンネットワークは中小企業である生コン工場100社のアライアンスであり、共有されている価値ドライテックはフッコーが製造する結合材F材を利用して各社独自の配合(骨材など品質が若干異なるため)で全国各地で納められている。主な特徴は「材料販売」を主体としていることで、公共・大型案件の実績はないことはないけれど、とても薄く、民間・住宅など比較的小規模な外構案件に採用されるケースが多い。15㎡~小規模で手軽がドライテックの特徴。
こうして比較してみると、
まったく市場がかぶらない
ということがお分かりいただけると思う。
生まれてきた製品はその製品だけの居場所がある
それが僕の信条である。
社会に対して価値を問う。
それは、一方的な行為ではなくて、必ず社会からのリアクションがある。
そのキャッチボールを重ねることで、
その製品の本当の価値が浮き彫りとなり、
そして、本当の居場所が徐々にわかるようになる。
AかBか
二者択一、1番から100番、序列・・・。
そんな世の中では息苦しいじゃないか。
Cもあるし、Dもあるよ。
世の中には無数の素晴らしい価値がある。
だから、僕たちの価値だけが光る場所。
そんな場所で必死に貢献していくこと。
それが誰にとっても幸福になる鍵なんだと思う。