2020/03/24
映画「透水宣言」(すきとり、残土処分)

生コンポータルでは透水性コンクリートのDIYマニュアルを兼ねた壮大なスペクタクル映画「透水宣言」の撮影が始まった。DIYで意外と見過ごされがちな「すきとり」「残土処分」に関して詳しく解説する。
「すきとり」「残土処分」
(映画「透水宣言」あらすじ)
主人公、透水性夫(とうすいさがお)の暮らす100年後の未来は透水性コンクリートが普及していなかったばかりに、異常気象・核戦争・AIの人類殺戮・パンデミックが頻発していた。100年前透水性コンクリート普及に血道を上げていた人物宮本充也の存在を知った性夫はタイムマシンに乗り100年前の現代へ。地球の未来を懸けた透水性コンクリートの普及活動が始まる。
幅3m、奥行き5mの面積15m2のガレージ出入通路に透水性コンクリートを舗装する計画。
雨の日はぬかるみ、夏には雑草が繁茂する大変困った通路をDIYで透水性コンクリートで舗装する。
使う道具はこれ。
いずれもホームセンターや建設機械レンタル屋さんで簡単に手に入る。
意外と見過ごされがちなちなすきとり
まず最初に計画中の地盤をツルハシやスコップ、電動ドリルなどを用いて削る。
この作業を「すきとり」と言っている。
なぜ、削るのか?
透水性コンクリートの舗装断面(構造)は、
⚫︎路盤(100mm)
⚫︎透水性コンクリート(100mm)
の合計200mmの2層で構成されている。
仮に計画高さをガレージの土間コンクリートと同じ高さにしたいとなった場合、地盤面から200mmの深さを確保する必要がある。
そのため、すきとりとよばれる意外と知られていない工程が必要となる。
さらに知られていない「残土処分」という罠
冷静に考えれば極々当たり前のことなのだけど、実際に目にすると「なにこれ?こんなに発生するの?」というのが「残土」。
この残土、当たり前のことだがこのままにしておくと邪魔でしか無い。
そこで必要となるのが「残土処分」という工程。
DIYの落とし穴とも言えるこの残土処分は近くの建設発生土引き取り業者に直接確認したり、DANPOOのように専門で残土引き取りをしているサービスもある。
中には生コン屋さんでも引き取りしている工場もあるので、生コンポータルで紹介もできる。
運搬を依頼する場合はあらかじめ土嚢袋などに小分けしておこう。
また、コツとしては土嚢袋満杯ではなく、半分くらいを目安にしておけば作業が楽になる。
ここまでが透水性コンクリートに限らず、
「庭をDIYで舗装する」
に必要な前工程「すきとり」「残土処分」の説明となる。
次は「路盤工」「型枠工」となっていく。
宮本充也