2020/03/24
映画「透水宣言」(路盤工、型枠工)

DIYで庭に透水性コンクリート。一口に言うけれど、何から始めていいかわからない。Youtubeなどネットに乱立しているDIYマニュアルを見ただけではすぐにイメージはつかない。透水性コンクリートを施工する準備工「路盤(ろばん)工」「型枠(かたわく)工」について。
路盤工、型枠工
(映画「透水宣言」あらすじ)
主人公、透水性夫(とうすいさがお)の暮らす100年後の未来は透水性コンクリートが普及していなかったばかりに、異常気象・核戦争・AIの人類殺戮・パンデミックが頻発していた。100年前透水性コンクリート普及に血道を上げていた人物宮本充也の存在を知った性夫はタイムマシンに乗り100年前の現代へ。地球の未来を懸けた透水性コンクリートの普及活動が始まる。
路盤材の到着
すきとり、残土処分でも解説したとおり、透水性コンクリートの舗装構造(断面)は、
⚫︎路盤
⚫︎透水性コンクリート
のそれぞれ100mmの厚さ合計200mmの2層構造となっている。
すきとった地盤(現地盤、路床)に荷重を分散させて伝えるために下地として施工されるのが「路盤工」となる。
路盤工には写真のような再生クラッシャーランや、砕石、RC砕石、粒調砕石などが用いられている。
透水性コンクリートの場合はなるべく隙間が確保できる(空隙率の高い)材料を選定するといい。
こうした材料は砕石工場だけでなく生コン屋さんでも入手できることもあるため、事前に確認しておこう。
もちろん、生コンポータルでも入手可能なお店を紹介している。
ちょっとした加工が必要な型枠工
路盤材を100mmの厚さで敷設(ふせつ)しプレートコンパクタ(転圧機)で転圧したら今度は型枠工に入る。
透水性コンクリートは生コン屋さんから生コン車で届く流動体の材料。
その流動体を流し込むために設置する枠の高さは100mmよりも高い木材であればなんでもいい。
3m×5mの15m2の面積を四角く囲み、木杭などで倒れないように固定する。
材料はホームセンターなどどこにでも手に入る木材を現地で加工してつなぎ合わせて型枠となる。
手前側は生コン車が進入するために型枠は開けておく。
生コン車から直接材料を下ろせば小運搬などの手間が省ける。
いよいよ事前工が終わった。
あとは実際に生コンを注文し、それを施工するだけとなる。
次はいよいよ本番「透水性コンクリートの施工」となる。
宮本充也