2020/03/27
【埼玉】「新築に水を刺すようだが冷蔵庫や洗濯機よりも大切なこと」草むしり・ぬかるみ

埼玉県加須市住宅外構工事。自家用車の駐車スペース確保のため二分割で工事。全体で215m2の内の25m2を施工した。
製造:渋谷建材、施工:生コンポータル(215m2、100mm厚、4名、1時間)
215m2の住宅外構を真っ平らに
施工Before。
広大な敷地のまずは手前側うちわ状地形を駐車場(25m2)とする舗装工事。
全体では215m2という広大な面積で一般住宅の外構工事としては珍しい規模だ。
供給はおなじみ渋谷建材。
川越を中心に埼玉県と東京都の一部の広域をカバーする積極姿勢の生コン工場だ。
4名体制で1時間で完了(施工After)。
残り200m2弱は後日予定している。
新築時や冬にはあまり意識されない「草むしり」「ぬかるみ」という問題
家を建てている時にはむしろポジティブなことしか考えられない。
新生活に夢広がる、胸躍る。
現実の苦しみなどまるで考えが及ばない。
だから、家の中のカーテンや壁紙や、キッチン、家具などに予算を割いていく。
後工程は文字通り後回し。
そのしわ寄せられる最たるものが外構工事で、その時にはほぼほぼ予算が残っていない。
「あ、お金使い切っちゃった。舗装は・・・いっか」
新築あるあるだ。
そして、住み始め夏を迎える。
雑草が伸び伸びと繁茂する。
休日くらいはのんびり過ごしたいのに忌々しい雑草を狩る作業。
雨が降れば地面はぬかるみ外出の度に嫌な思いをする。
排水計画がなされていなければ大雨の度に敷地はプールとなる。
新築に夢広がるその時にはここまで想像できないのだ。
工務店はあくまで建物の会社で外回りは後回し。
なるべくお施主さんには建物にお金を使ってもらおうと誘導する。
200m2を超えるような庭の場合草刈りはほぼ公共工事クラスの一大イベントとなる。
それが、毎年1〜2回発生することを考えると後回しにするのではなく前始末が有効であることに議論の余地は無い。
新築に夢広がり胸躍るところに水を刺すようだが外構工事を見くびってはならない。
これから一生ついて回る「草むしり」「ぬかるみ」は10年で壊れる冷蔵庫や洗濯機などよりよほど予算を割いておくべき支出となる。
そういう意味で今回透水性コンクリートをご採用いただいたお施主さんの判断は賢明だったと言える。
宮本充也