2020/04/28
「透水性コンクリートの普及のためには生コン工場での製造工程も知っておく必要がある。」製造マニュアル
「透水性コンクリートの普及のためには生コン工場での製造工程も知っておく必要がある。生コン工場の協力なくしては透水性コンクリートの普及はおぼつかない。まず、製造を委託する生コン工場に透水性コンクリートの配合を伝える。生コン工場なら配合表を見せれば作ってくれるはずだ。今回は静岡県の長岡生コンクリートに依頼をすることにした。」(映画「透水宣言」より)。
透水性コンクリートの製造マニュアル(映画「透水宣言」より)
今はまだとても身近とは言えない生コン工場。
箱からニョキッと滑り台のようなものが生えている光景は街角でよく見かけるのではないだろうか。
透水性コンクリートが普及するためには、「生コンはもっと身近に」透水性夫(とうすいさがお)が立てた課題だ。
生コン工場(長岡さくら工場)。
そこでは日夜「水の次に流通する材料」生コンが生産・出荷されている。
それだけ環境に対する負荷の大きな生コンが透水性コンクリートのように環境に優しい製品になっていけば。
自然と人が調和する世界がまた一歩近づくはず。
透水性コンクリートの製造シーン。
配合表をあらかじめ生コン工場に伝えておけばOK。
材料製造時に結合材と化学混和剤をて投入して2分間高速攪拌すれば透水性コンクリート「ドライテック」の出来上がりとなる。
結合材(F材)投入の様子。
1m3あたり10kgの結合材が投入される。
続いて化学混和剤(液体)の投入。
生コン工場によってはこうした添加材料をミキサー(攪拌機)に投入したがらない会社があるため、生コン車投入を標準としている。
運搬を担当するなみさん(友情出演)に2分間の高速攪拌を依頼する透水性夫(とうすいさがお)。
製造の舞台裏を開放することで生コン工場はもっと身近になる。
実際交流してみるとみんなものづくりに真面目ないい人たちだらけだ。
全国300を数える透水性コンクリート供給体制
15年前は0だった。
今は300工場。
透水性コンクリート「ドライテック」の製造に協力してくれる生コン工場の数だ。
全国には3,200工場あるとされ、年々その数は減少の一途を辿っている。
透水性コンクリートの供給工場を800までにしたい。
それが透水性夫と生コンポータルの野望だ。
自然と人が調和するコンクリートテック「透水性コンクリート」が普及し大地に蓋をしない世界を創造するためにはその供給体制の確立が急務だ。
そのためには、生コンが「ちょっと近寄りがたい存在」と認知されているようではダメ。
映画「透水宣言」を通して広く一般にも認知してもらう。
そのことで、BtoBからBtoCへと生コンの活躍のフィールドは広がっていく。
低迷する産業が活性化する。
そのことで、透水性コンクリートは力強く普及してくようになる。
自然と人が調和する世界が創造される。
雨水は舗装に遮られることなく樹木や草花の根系に水と酸素が届く。
枯れていた地下水系が再生することにより井戸水や湧水は人々の暮らしを潤す。
その世界を想像するのは、今はまだ馴染みのない、それでも未来には身近な、生コン工場群だ。
透水性夫(とうすいさがお)の透水性コンクリート施工マニュアル。
自然と人が対峙し荒廃してしまった100年後の未来から「透水性コンクリート普及のために」現代に降り立った透水性夫。
自然と人の関係性をアップデートする担い手は生コン工場だ。
宮本充也






