2017/02/28
「水と緑を枯らすな」 植生・ポーラス・水資源・造園・コンクリート

日本ではi-Constructionがキテルように、
韓国では水の再資源化がキテルのだそうだ。
生態面積比率
つまり、自然ではない面積(アスファルト舗装など)は、
自然生態系を壊しているとみなされていて、
つまりは水の再資源化にとってよろしくない。
僕たち日本人にはあまりなじみのないことだけど、
中国や韓国は深刻な水不足が問題となっている。
特に近年顕著で国は発注する工事において、
生態面積比率の基準を設けており、
より自然に優しい建設を促進している。
※国の機関であるグリーンインフラ低影響開発センター
(手前イケメンは韓国スターのチョ様)
※この施設では生態面積比率向上のための各種舗装の暴露試験が行われている
※Velification Experiment Lab
原寸大で様々な環境における実験をするための各種設備
ポーラスコンクリート舗装
透水性コンクリートとも言ったりする。
僕たちGNNで展開しているそれは、
の基本思想は
「降雨をそのまま地下水系に還元」
を基調としている。
古来は地面に舗装などされていなかったから、
地表は降雨を吸い込みそれが地下水系に還元されていた。
その水は磨かれ湧き水として河川の源流となる。
現代社会はどうか?
地表面はほとんどアスファルトで被覆され、
降雨は治水設備(側溝や集水桝など)で排水され、
河川そして海にダイレクトに流出されていく。
このことは湧き水を枯れさせることは想像に難くない。
これが実は韓国の水不足の大きな原因となっているのだろう。
グリーンインフラ低影響開発センターではドライテックをはじめ、
多くの透水性コンクリート(ポーラスコンクリート)の性能確認を行っている。
韓国にとって有益な技術を広く世界から探し求め、
それらを実際に検証している。
意外だったのはコンクリート舗装韓国というイメージが強かったから、
透水性コンクリートがそれほど普及していないという事実。
そこにEDC Life社のチョ様は商機を見出し昨年から本格的に、
透水性コンクリート「ドライテック」の普及促進に努めている。
ドライテックが日本で生まれたのは12年ほど前。
ありとあらゆる経験をその歳月で経験してきた。
それらを土台に今度は韓国で新たな経験を積んでいくことになる。
チョ様は東京農大で造園を学んだ。
韓国の造園シーンで日本の技術を普及させることを自らのミッションとしている。
造園といえば緑。
コンクリートは緑の破壊者、対照をなすもの、とされている。
ただ、透水性コンクリートに関していえば、
緑と共生可能なコンクリート
植生ポーラスコンクリートという言葉があるくらいだから。
「水と緑を枯らすな」
日本でも韓国でも、コンクリートに求められているキーワードは、
以前のそれと大きく変化していることを強く感じる。
※韓国で人気のアイドルユニット、EDC Life。チョ様は右ではにかんでいるイケメン