長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2017/03/02

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「水と電気と透水性コンクリート」 迅速施工・水たまり・駐車場・土間コン

「水と電気と透水性コンクリート」 迅速施工・水たまり・駐車場・土間コン

透水性コンクリートの営業を始めたころ、

発注される現場が全国に及び、

その都度その土地の生コン工場との折衝があった。

皮肉なもので、

「組合がしっかりしている」

とされる地域であればあるほど、

透水性コンクリート製造に対してネガティブ。

勢い製造原価(材料別)は30,000円場合によっては40,000円以上となり、

個客(施主や施工者)にお届けする価格は、

「とても採用できる額の製品ではなくなってしまう」


僕の会社または僕自身が組合論者であった(今も)ため、

新技術と組合秩序のギャップに苦しんだものだ。

今はおかげさまでGNN100社または10年以上の活動のたまもので、

ある程度どの地域に案件が発生しても円滑に材料供給できるようになったが、

それでもIT戦略の成長の勢いもあり、

ありがたいことに実績のない地域でのお問い合わせを頂くこともある。


昨日3.1事業年度スタートの1日にもお問い合わせをいただいた。

山口県内からのご連絡だった。

山口県はGNNメンバー工場が皆無で、

これまでも問い合わせはあったものの、

未だGNNメンバー工場の存在はない。

そんな時に10年以上前の苦労を思い出す。


個客は求めている、新たな価値を。

供給者である僕たちもその価値をお届けしたい。

そして、ご当地の生コン製造者といえば、

もちろん事業継続のために日々奮闘している。

真摯な態度で生コン事業に向き合っているのだけれど、

その矛先は新技術や新事業ではない。

組合を充実させて(しっかりした組合)、

適正価格の維持に努める。

つまりは、自分たちが事業運営可能な価格水準を要求する。


生コン業はとても因果なものだと思う。

その土地の生コンはその土地でしか調達できない。

組合がしっかりしているという言葉は多くの視点から考えられる。

僕たち生コン業者にとってのしっかりは、

個客に対して高い買い物をさせるということ。

個客にとってのしっかりは、

市場環境や規模に応じて集約化などが適正に整備され適正な価格で購入できる。

これは需要家と供給者の対立を意味している。


よいものづくりの基本は需要家と供給者がパートナーシップを結ぶこと。

連携をしてよりよい製品開発に協力すること。

その意味で透水性コンクリート普及活動は多くの示唆を与えてくれた。


今、日本地図でいえばまだまだ5割も満たないだろう。

「明日透水性コンクリート供給できる場所」

10年前は1割にも満たなかかったことから考えれば、

とても素晴らしい前進だと思う。

すべての工場から断られて、

神奈川県大和市から東京錦糸町まで透水性コンクリートを運んだこともある。

静岡県伊豆の国市から東京浜松町まで運んだことも。

千葉県佐倉市から東京足立区に運んだことだってある。

当時は一々の現場すべてに供給面で苦労していたものだ。


GNN元気な生コンネットワークの活動も6年目を数える。

多くの工場の共感を呼び、

前向きに透水性コンクリートに向き合う工場も少なくない。

隔世の感がある。

IT戦略の強化により、都市部ではない地域からの引合いも多くなろう。

担い手の僕たちの感覚としては、

「すべての住宅駐車場は水たまりができないようになるべき」

と思っている。

それだけ、一般的なものになるべきだと信じている。

その時に昔のテレビ番組のように、

「一部の地域を除いて」

なんて言っていたらよくないと思う。

どんな地域でも水や電気と同じように、

当たり前に透水性コンクリートが利用できる。

夕方から工事ができる(仕上げが早い)。

施工者も施主も生コン工場もハッピー。


道のりは険しいが、歩いてきた道のりを振り返れば、

とてつもない変化をもたらしていることに気づくから、

これからも一々の現場に誠心誠意向き合い、

透水性コンクリートの普及にまい進していきたいと思う。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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