2020/05/23
【埼玉】「逆に透水性コンクリートじゃなくてよかった」カーポート・土間コン

元々田んぼだった土地にカーポートと土間コンを設置する工事(エクスショップ)。もし透水性コンクリートだったとしたら透水性・通気性あるため何かの加減で地下水いが上昇すれば溢水してしまう懸念もあるため「逆に透水性コンクリートじゃなくてよかった」。押し売りすることなく適材適所を案内するプロの仕事。
製造:現地製造「俺の生コン」、施工:エクスショップ
透水性コンクリートじゃない方がいい場合だってある
施工Before。
カーポートと土間コンクリートの工事をご希望される。
基礎穴の掘削。
なんと、地下水位が高く穴の中が溢水してしまった。
近隣の古老に尋ねるとこの辺りは以前田んぼだったらしく、その上に盛り土され住宅地となったそうだ。
そのため、盛り土下まで掘削するとこのように地下水が湧いてくるという。
現地で生コン製造(インスタント生コン「俺の生コン」)して基礎を築造する。
生コンクリートは水と混じらないため汲み出した基礎穴の中を充填する。
透水性コンクリートをそのまま基礎コンクリートとして採用するケースもなくは無い。
ただ、今回のような地盤条件の場合透水性コンクリートは通気性が高すぎて骨材のペーストが洗い流されてしまうため今回採用は見送った。
掘削からカーポート設置までおよそ半日。
透水性コンクリートと違って通常の生コンクリートで土間コンを施工する場合はどうしても2日かかってしまう。
普通の生コンじゃ無いと地下水にペーストが流されてしまう
こちらは透水性コンクリート(ミサト生コン)。
普通の生コンと違ってモルタル・セメントペーストが骨材(砂利)の周りに付着しているだけ。
だから、今回のように地下水が高い地盤で基礎構造物を築造するのには向いてない。
また、何かの拍子に地下水位が変化して上がってきたら透水性コンクリートでは溢水の恐れもある。
今回は仕方なく「大地に蓋」する土間コンクリートの採用となった。
生コンポータルはプロの生コン専門家。
プロの仕事とは自分の価値の押し売りではなく、その顧客、その条件に応じたベストな提案を常にすることだと思う。
透水性コンクリートをお届けできるということは全国区で先端コンクリートを供給することができることを意味する。
そういう意味では何がなんでも生コンを売りつけるようなことをしないから安心して問い合わせください笑。
提供すべきが生コンでなければ、生コンポータルは喜んで生コンでは無いものを提案する。
「逆に透水性コンクリートじゃなくてよかった」
真摯な姿勢で建設現場に喜びを届けています。
宮本充也