2020/05/24
【東京】「ケツカッチンの外構工事の強い味方」雨・養生

「断ってしまうくらいお仕事いただいてます」。岡庭建材工業(ミサト生コン)外構工事部門の主要取引先では今後外構舗装での透水性コンクリート標準化を視野に初施工が行われた。
製造:岡庭建材工業(ミサト生コン)、施工:岡庭建材工業(68m2、100mm厚、5名、2時間)
変化する東京の地面
施工Before。
68m2の立体駐車場前舗装に採用された。
透水性コンクリートが実現する性能は排水のために舗装につけられる傾斜(坂道)「水勾配」がなくスマートに真っ平らにできること。
さらに、都市部では敷地内排水が原則であり嵩んでしまいがちな排水設備(ます、U字溝など)を抑えられること。
雑然とせず簡素でシンプルな建築外構を実現するのも透水性コンクリートの持つ性能。
環境負荷低減の効果も期待されるはずだ。
エントランス前アプローチ舗装。
敷設、均しに続いてプレートコンパクタ(30kg)による転圧・締め固めで仕上げとなる。
施工After。
68m2は5名で2時間弱で完成となった。
ケツカッチンの外構工事の強い味方「透水性コンクリート」
施工当日(2020/05/23)の打設開始時刻9時、江東区深川の天気は降水確率40%。
実際施工開始時刻には小雨が降りしきり衣類もじっとりと濡れるくらいだった。
「こんな時には土間コンクリートだったら絶対に施工しない」
外構・エクステリア関係者の共通した意見だ。
土間コンクリートの施工の場合、作業員5名で2時間弱はありえない。
夕方になってもまだまだ仕上げ作業は続いているはずだ。
やおら雨に見舞われでもしたら仕上げが台無し。
だから、完璧に晴れが続くことがわかっている時でない限り土間コンクリートの施工は行われない。
それは、ケツカッチンが標準の建築外構において大きなハンディキャップとなる。
そして、ケツカッチン外構における透水性コンクリートもう1つの強み「養生」。
このくらいの簡単な養生で歩行者は施工直後の舗装面を行き来できる。
これも土間コンクリートでは考えられないことだ。
猫が乗っただけで足跡がついてしまうくらいの土間コンクリートは養生もピリピリする。
このところ県や市町などの発注機関からも多く問い合わせが寄せられるようになってきた。
10年以上前必死にこうした大規模発注期間に営業訪問していた僕からすると隔世の感がある。
こちらから売り込みに行かなくともこうして問い合わせを寄せていただき採用してもらえるようになった。
全国の仲間たちと地道に星の数ほどの小規模物件を積み重ねてきた結果は今や大きな意味を持ち始めている。
数千件の施工実績の1つ1つに大切な経験が蓄積されて来た。
いよいよ外構舗装の標準としての地位を得た透水性コンクリートは東京の地面を変えていくことになる。
大地に蓋しないコンクリートは自然と人が調和する世界を具現化する。
地下水系や樹木の根系に水を届けることで人々の暮らしを潤す。
東京の大地は再生される。
宮本充也