2020/05/28
【長野】「雨・雪で道路に土を引っ張ってしまう」「雪かきが面倒なので平らにしたい」前半(すきとり・路盤)

長野県佐久市。「雨・雪で道路に土をひっぱってしまう」「雪かきが面倒なので平にしたい」「水たまりがない様にしたい」という希望により透水性コンクリート採用。
製造:竹花組 佐久チチブ生コン工場、施工:エクスショップ(すきとり・路盤。砕石厚さ100mm、3名、7時間)、残土処理場・砕石場:竹花組様。
重要な工程「すきとり」「路盤工」について
施工Before。
雨や雪が降るとぬかるんでしまい道路に土を引っ張ってしまうことが問題となっていた。
また、冬はこの状態なので雪かきがとても面倒になるという。
「常に水溜りのないようにしたい」
そんな希望からエクスショップに相談が寄せられこの度透水性コンクリート施工の手筈となった。
規模も大きいため前後半に分けて紹介。
前半は「すきとり」「路盤」となった。
掘削の状況。
まず舗装面が決まったらそこから200mm地盤を掘削(すきとり)する必要がある。
透水性コンクリートの版厚は100mm、路盤も100mmであるため合計200mmの版厚を確保するための作業だ。
大まかな工程はこの動画で確認できる。
すきとり、路盤、型枠、透水性コンクリートという順番となる。
担当者まさつぐの影があれだがこれが路盤工の様子。
100mm敷き均した後にプレートコンパクタで転圧・締め固めで完了。
インターネットで透水性コンクリートが最初に売れたのも長野
5年前の今頃の話だ。
会計士をされている一般の方からの「HPを見たよ」の連絡。
「家建ててもらってるダイワハウスに話を通しておくから交渉しといてね」
そんな長野県からの一本の電話がきっかけで数百万円の受注となった。
(当時今のようにインターネットには全く力を入れておらず、月間PV数も3,500程度のどこにでもあるHP)
5年前の同時期のアナリティクスの記録。
今は210,000PVを突破しているので5ヵ年でおよそ60倍の成長をしたことになる。
「これからは生コンもインターネットだ」
僕たち生コンポータルは当時もやっていた企業間連携(地域の異なる生コン工場との協業)に加えてインターネットに舵を切ったきっかけだ。
そんな長野からの問い合わせは不思議と多い。
雪国ということもあるのかもしれない。
南国育ちの僕たちからすると実感として湧いてこないのだけれど、雪の後のぬかるみというのは滅法たちの悪いものだそうだ。
また、雪かきをした場合舗装していない(あるいは砂利を敷いているだけ)の場合も大変な労力だという。
インターネットに舵を切るきっかけとなったお施主さんのアイディアはとても素晴らしいものだった。
「透水性コンクリートなら雪かきせずに水で溶かしてしまってもそのまま舗装に吸い込まれてしまうから凍結しなくていいよね」
今は連絡の取りようがなくなってしまった当時のお施主さんには感謝しても仕切れない。
今、インターネットと情報発信、そして生コン工場との企業間連携を通して透水性コンクリートは力強く普及し始めています。
そのことは低迷に喘ぐ生コン産業の担い手生コン工場に新しい市場を届けました。
そして、その地域の施工者にとっても新しいフィールドとなっています。
今回の現場も大規模だ。
これまでになかった市場が創造され、新しい人と人の交流が生み出されている。
5年を振り返り、もう先5年を想像すると、とんでもないことが起きることは確信となっている。
舗装の常識を変える。
大地に蓋しないコンクリート。
新技術の普及を通して、自然と人が調和する世界を創造していきます。
宮本充也