2020/06/18
【静岡】「え?まだ普通の土間コン?」「これからはスーパー土間コンでしょ!」段付き・排水設備追加工事・雑草対策

静岡県伊豆の国市。坂道に隣接する土地で、通常の土間コンクリートのように水勾配をつけようとすると段付き・排水設備追加工事が必要になるため透水性コンクリートを採用。庭に続く通路だった箇所で草ぼうぼうで使いづらかったこともあり、ついでに駐車場とした。
製造:長岡生コンクリート、施工:YAK(36m2、4m3、施工人数:3名、2時間30分)。
施工動画
段付き・排水設備追加工事の不要なスーパー土間コン
今回まずは最初に施工Afterからご覧いただこう。
この変則地形。
奥手側が側溝(排水)から逆に敷地側に勾配がついているのがわかるだろうか。
これではせっかくの排水設備が意味をなさない。
今度は施工Before。
別の角度から敷地を眺める。
右手側は逆勾配(敷地側に傾斜)になっているが、左手側は排水(側溝)に向けて勾配になっている。
まさに施工者泣かせの変則地形。
このような地形に水を通さない土間コンを施工する場合、段付き(変則的な地形を一旦断ち切る段が必要)となり、排水設備を地形のどこかに設置する必要が出てくる。
そうなると結果高いものになってしまう。
それを解消するのがスーパー土間コン「透水性コンクリート」は水を通す土間コン。
地面そのものが水を吸収してしまうのでどんなに変則的な地形だったとしても段も排水設備も要らない。
その地形のまま舗装してもらっても全然問題ない。
施工スタート。
敷設・均しを追いかけるようにしてプレート転圧というフローはいつもと同じ。
施工そのものもスーパー土間コン。
非常に簡単だ。
なんと素人がDIYに挑戦することだってできる。
施工After2。
別の角度から。
また別の角度から施工After3。
スーパー土間コンは土間コンよりも安い
材料(生コン)は高い。
「え?高いの?」
はい、高いです。
水を通すための技術が付加されるわけだから材料そのものは生コンよりも高い。
これは、曲げられない。
生コン工場も無理して赤字出してでも貢献するというわけにはいかない。
材料は高い。
ただ、今回の現場で示されたように、
⚫︎段付き
⚫︎排水設備の追加工事
あるいは、普通の土間コンで想定されるように、
⚫︎ワイヤーメッシュ
⚫︎1日がかりの施工
などの条件を考えると、結果的にスーパー土間コン(透水性コンクリート)の方が安くなる。
だから、施主はスーパー土間コンを選んだ。
また、庭に続く通路はもともと草ボーボーだったところだが、ここも舗装されることで土間コン同様雑草対策となる。
もちろん、舗装されているのだからぬかるみもない。
土間コンにはスーパー土間コン(透水性コンクリート)があるということを是非知ってもらいたい。
スーパー土間コンはあらゆる土間コンの問題を一挙解決する。
それは、施主にとっての問題だけじゃない。
施工者にとっての問題もすべて、だ。
これからはスーパー土間コンの時代だ。
「え?まだ普通の土間コン?」
これから庭に土間コンを計画するならスーパー土間コン(透水性コンクリート)でしょ!
宮本充也