2020/06/25
【千葉】「側溝があるのが当たり前ではない」排水・水はけ・常盤土木・小林建材

千葉県船橋市。 施主から「排水がない」「水を通すコンクリートがあるので施工して欲しい」という希望が寄せられた。常盤土木は以前にも透水性コンクリートの施工経験があり抵抗なく円滑に採用。
製造:小林建材(担当:小林繁正氏)、施工:常盤土木(担当:櫻井正之氏、30m2、100mm厚、3名、1時間)
動画
排水がない
(出典:https://www.dandanhome.co.jp/realestate/18052001/)。
あなたの家の敷地と前面道路との間には側溝があるだろうか?
普通はその側溝に向けて敷地の地面はなだらかに傾斜(勾配)が付けられている。
それは排水のためだ。
もし、その側溝がなかったらどうなるのか?
住宅地を歩いている時気にしてみてみよう。
中には側溝がない敷地がある。
今回はそんな「排水がない」お宅から寄せられた悩みを解消するために透水性コンクリートが採用された。
施工Before。
敷地と道路の境界部分には確かに側溝(排水)がない。
普通の舗装(土間コンやアスファルト舗装)であれば水はけが問題になる。
排水設備だけでもそこそこの金額となってしまうだろう。
施工スタート。
敷設と均しを追いかけるようにプレート転圧。
夏のこの時期はなるべくプレート転圧との間隔を短くする。
ドライアウトと言って白く乾いてしまったら転圧が効かない。
骨材剥離の原因ともなるので注意が必要だ。
施工After1。
<strong.水は地面(透水性コンクリート)が吸い込んでくれるから排水(水はけ)問題は解消。
施工After2。
別の角度から。
30m2、100mm厚、3名でたった1時間で完了。
土間コンクリートではこうはいかない。
側溝があるのが当たり前ではない
側溝に向けてなだらかに傾斜をつけて排水をする。
もはや当たり前のように考えられているがそんな敷地ばかりではない。
今回のように側溝がないお宅だって多くある。
さらに、旗竿地(はたざおち)などのように奥まった敷地であればその問題は深刻になる。
ようやく知られるようになってきた「透水性コンクリートは身近に手に入る」という現実。
「知ってるか知らないか」だけが明暗を分ける。
専門家やプロ施工者であればあるほど考え方は硬直してくる。
「側溝に向けて傾斜(勾配)をつける」
それが常識になってしまってそれ以外を簡単に受け付けなくなる。
プロはどこかで施主や一般の知識を見くびっている。
「どこかインターネットで浅知恵つけたな」
でも、最近の施主はかなりの時間を割いて勉強をしている。
場合によってはプロよりも進んだ知識を持っている。
「透水性コンクリートをやったことがないからできません」
なんて言っていたら本当に置いてけぼりにされる。
透水性コンクリートはもう特別な珍しい存在ではないのだ。
側溝がなかったら透水性コンクリート。
そろそろ提案の標準として身につけておきたい知識だ。
宮本充也