2020/07/05
【東京】「型枠を固定しなくてもいい!」「すぐに撤去して繰り返し使える」工期・歩道・舗装

東京都発注。新築工事への日除け雨除け施設通路部分に透水性コンクリート「ドライテック」が採用。梅雨のこの時期通路屋根下でもあり雨天に強い透水性コンクリートは工期に間に合わせる上で大変役に立つ。
製造:岡庭建材工業(担当:江川直人)、施工:生コンポータル直営(150m2、100mm厚、6名、6時間)
工期に苦しむ全ての施工者へ届け!
施工Before。
今回は普段の戸建て住宅駐車場ではなく東京都発注の公共施設の日除・雨除け通路舗装に透水性コンクリートが採用された。
雨が降りしきっていたが「雨天に強い」透水性コンクリートは工期に苦しむ梅雨の時期に施工者の強い味方となる。
こうした延長のある舗装は施工プロセスが単純化するため工事が捗る。
敷設された材料は手前トンボ(レーキ)によってすぐに均され、その後ろからプレートコンパクタが追いかけ転圧をするフロー。
また、両脇の端部はタンパでしっかりと押さえ込む。
いずれの道具もホームセンターなどで手軽に入手(レンタル含む)ができる。
さらに透水性コンクリートならではの特徴として「固定型枠がいらない」。
写真右手を注目して欲しいのだが、転圧が終了したところにはすでに型枠は無い。
3m程度の型枠を都度利用して転圧したらそのまま型枠を取り外し次の部分へスライドさせる。
これは通常の土間コンクリートでは「絶対にできない」芸当。
施工完了。
こちらの現場は全部で700m2超の大規模歩道。
数日間に分けられて施工が計画されている。
固定型枠が必要ない!透水性コンクリート強みの1つ
通常の土間コンクリート(駐車場)の場合このように型枠はしっかりと固定される(出典:https://blog.goo.ne.jp/yabash/e/fda317b73e3c3d8b6d05cb183b6bd6a6)。
例えば今回のように延長の長い舗装工事の場合はそれだけ大規模な型枠工が必要となる。
一方の透水性コンクリートの特徴は「転圧まですればすぐに型枠を取り外し可能」。
だから、今回の延長の長い舗装の場合は仕上げた先から型枠をスライドさせて次の型枠として繰り返し使用ができる。
そのため、延長分(100mmなら100m×2通りの200m以上)の型枠は不要。
コストも労力も浮かせることができる。
工期に苦しむ全ての施工者にこの価値を知らせたい。
知られなければ届けることはできない。
情報が届かなければ、人は動かないし、物も届かない、ましてやカネは発生せず経済は回らない。
プロ施工者ならわかるはず。
これだけの大規模な型枠工はちょっとやそっとでは終わらない。
その点、透水性コンクリートは事前型枠準備も必要ない。
さらにワイヤーメッシュの敷設も不要。
路盤さえ出来上がっていればすぐにさささと施工が完了してしまう。
梅雨の時期ただでさえ工程管理に苦しんでいる全ての人たちにこの価値を届けることで日本の地面を変えていきたい。
宮本充也