2020/07/19
「脱着式の幅広(はばひろ)プレート作って販売したら?」透水性コンクリート施工の合理化について

ある日のオンラインセミナー(本日も開催毎日15時から)を受講された施工者さんからのご提案。「たまに施工事例で写ってるプレートの幅が広いコンパクタ、あれ便利そうだね。脱着式の幅広プレート作って販売したら?僕なら欲しいよ」。販売云々はともかく、脱着式プレートについて。
とっても便利な幅広プレート
透水性コンクリートの仕上げ転圧に用いられる30kgタイプのプレートコンパクタ。
プロ施工者なら普段取り扱っていることもあり問題にならないが、初心者や普段扱い慣れてない人からすると「プレートマーク」という段差(凸凹)を修正するのに結構技能がいる。
そんなプレートによる段差を解消するためにプレートの荷重が集中せず分散させるよう薄いベニア(4mm)を利用することもある。
プレートが転回するときに凹みが発生するのを防ぐことにもなる。
あるいは転回する場所だけにポリカ(ポリカーボネート板材)を敷いておいて凹み対策をする工夫もある。
いろんな方々がそれぞれの工夫でプレートによる凸凹(不陸)を避けるための工夫が見られる。
元祖プレートマーク対策《幅広プレート》
施工実績を繰っているとたまに登場するこの変形型プレート。
大きなお皿の上に載っているのは通常のプレートコンパクタ(30kg)。
その振動をダイレクトに材料に伝えるのではなく幅広のプレートで分散させポリカやベニアの役割を期待したもの。
このプレートであれば普段扱い慣れていない人やDIYerでも比較的簡単に施工は可能。
もっと言えば、プレートの幅が広いのでその分転圧作業が効率的。
通常よりもさらに早く施工は終わる。
ある日のオンラインセミナーで受講者の方のコメント。
「たまに施工事例で写ってるプレートの幅が広いコンパクタ、あれ便利そうだね。脱着式の幅広プレート作って販売したら?僕なら欲しいよ」
なるほど。
これまでは特注でいちいち製造していたため結構お値段が貼っていたこのプレート。
これだけ多くの人たちがドライテックを施工するようになった今、ある程度のロット生産でコストもお手頃になるのではないか?
通常の土間コン施工に金鏝(かなごて)が必須のように。
「ドライテックのヘビーユーザーなら幅広プレートだよね」
の世界。
販売云々はともかく、実際にこの構想を前進させたいと思う。
以下は、その準備を社内のメッセンジャーグループで担当者まさつぐに打診した様子。
「まさつぐ大好きグループ」は情弱というかIT弱者というかまさつぐのためにわざわざ特設したメッセンジャーグループ。
通常社会人は「YES」「NO」で答えるのに、まさつぐ得意のだらだらと何かよくわからない説明が始まる。
うざい説明を途中でバッサリと「できるかできないかで答えてもらえませんか?」と切る。
この人は社会人一年生よりもコミュニケーションの方法を知らないらしい。
「できる」
ときたので原価を確認したところ、150,000円のものを170,000円で販売しようという意思が表示された。
まるで根拠がよくわからないが、脱着式幅広プレート如きに170,000円を支払う施工者を想像しづらい。
だめだこりゃ。
というわけで、まさつぐはさておき、脱着式幅広プレートの構想をプロジェクトとして始めたいと思う。
アルミを簡単に加工したようなもので簡単に着脱ができてお値段も5万円かからずにどんなプレートにも着脱できて壊れないもの。
そんな幅広プレートはできないだろうか。
きっとそんな製品ができればもっともっと施工者にとってドライテックは身近になるはずだ。
透水性コンクリートの普及に欠かせない大きな要素のように思う。
宮本充也