2020/08/10
【東京】「まだまだ足りない施工者の皆さんへ」都屋建材・すざき

東京都国分寺。(株)すざき自社展示場内兼エントランス私道に排水対策として透水性コンクリートの施工。初めての施工のため職人の皆さんにとっても練習となった。同地では小口・フットワークに定評のある都屋建材の発信により透水性コンクリートが次世代の土間コンの地位を確立しつつある。
製造:都屋建材(担当:都築晋也)、施工:すざき(1.75m3/14m2程度、100mm厚)
《展示》《排水》《練習》まだまだ足りない施工者の皆さんへ
施工スタート。
材料を届けたのは東京都東久留米のお馴染み都屋建材から。
フットワーク・小口で定評のある同社の取引施工者は住宅基礎やエクステリアなど小規模な工事を得意とする方々。
「透水性コンクリートって見積もりできますか?」
「ドライテックも検討したいんだけど」
このところ施主・一般からの問い合わせが急増している透水性コンクリートに関して、(株)すざきではこの度、展示・排水・練習を兼ねて、店舗内エントランス道路に透水性コンクリート《ドライテック》の採用を決めた。
一度施工しておけば、問い合わせに対して実物を見せて透水性や見た目を納得してもらうこともできるし、排水も解消され、また本番に向けた練習にもなる。
一石三鳥ということで採用が決まる。
施工は至って単純で、奥から敷設し凹凸をトンボ(レーキ)やプラゴテで均し平坦性を確保したんらば写真手前のようにプレートコンパクタ(30kg)で転圧仕上げで終了。
路盤の上にはワイヤーメッシュが敷設されていないため作業そのものも非常に早い。
なんなら路盤の上に生コン車が直接乗り入れて材料の乗り入れをすることもできるので施工スピードは土間コンクリートのそれとは比較にならない。
施工After。
施工After2。
また、別の角度から。
透水性コンクリートなのでどんな傾斜または平らになっていても水が溜まることはない。
舗装が排水設備を兼ねているようなものだ。
そしてもちろん草なんかも生えてこない。
施工者さん急募中
ウェブ上を徘徊しているとありがたいことに透水性コンクリート《ドライテック》に関する評判をよく見かける。
「どこに頼んだらいいかわからない」
「施工してくれる人を探している」
市場の要請に対して圧倒的に欠乏しているのが供給体制。
生コンポータルの透水性コンクリートの歴史は15年を数える。
これまでせっせと製造者(生コン工場、例えば都屋建材さんのような会社)の協力をいただくための活動に専念して現在その数は全国に350を数えるまでになった。
その350の生コン工場の地域には今回の(株)すざきさんのように先端テクノロジーに前向きな施工者さんが活動している。
ただ、その人たちにはまだまだ透水性コンクリートの詳しい情報が届いていない。
現在その数全国に700程度。
全国の消費者の希望に応えるには全く足りないのが現状である。
ドライテックの施工経験がある、または施工に前向きな施工者さんにはまずはこちらに登録してもらうことで、必要としている施主さんとダイレクトに繋がってもらうように促している。
透水性コンクリートの普及に15年の歳月を捧げる身としては身が焦げそうな思いだ。
市場と顧客が必要としているのに、僕たちはまだそのお届けするための手段を整備し切れていないのだ。
冠水被害がこれだけ社会問題化し、100年後の未来を考えた場合コンクリート産業のあり方が抜本的に見直される必要がある今、透水性コンクリートのような自然と人が調和する世界を形にできる製品は1日も早く標準化される必要がある。
心内は焦るけれど、やれることは限られている。
毎日開催されているオンラインセミナーや見学会も「知ってもらう」「体験してもらう」ために生コンポータルが用意した手段だ。
1人でも多くの共感者の存在を必要としている。
これだけは言える。
施工者にとって今取り組めば間違いなく新しい見込み客につながることができる。
普段通りに、何も変わらず、その仕事を続ける?
透水性コンクリート《ドライテック》は新たな事業機会を見出すためのきっかけになるはずだ。
宮本充也