2020/08/16
《緊急提言》「真夏に【裸足】でアスファルトとドライテックの路面を乗り比べてみてください!!」

暑い。嘘みたいに暑い。毎年こんなに暑かっただろうか。PM5時を回っても実に暑い。夜になっても暑い。暑くてちょっとおかしくなってアスファルトとドライテックを裸足で乗り比べてみた。「ヒートアイランド現象抑制に効果があるを実感する方法」。生コンポータルには少しでも日本の大地を再生する使命がある。
本当に透水性コンクリートは路面温度が下がるのか?
こちら土木学会で発表された論文で紹介されている温度比較。
比較の対象が通常のコンクリート舗装となっているが、対照がアスファルト舗装の場合透水性(ポーラス)コンクリートの温度低減効果はさらに強調される。
ただ、「ちょっと何言ってるかわからないです」が本音のところ。
(https://library.jsce.or.jp/jsce/open/00035/2003/58-5/58-5-0651.pdf)。
論文では伝わらないその性能
産業の理屈では伝わらない性能というか、BtoBの落とし穴というか、生コンもそうだけど建設全般は情報発信が下手だ。
毎日ブログを3本飽きずに馬鹿の一つ覚えのように続けてきてようやくわかってきたこと。
「学会で論文をアホほど発表するよりもブログを毎日3本書いたほうが経済が動く」という事実。
実際、専門用語を駆使して議論をして高度な理論を打ち上げている人は多くいるけど、そんな彼らは「で、売れてんの?」という言葉で大半がふるい落とされる。
売れてないのだ。
売れてない、ということは、世界の景色をちっとも変えてない、ということになる。
評価は権威が下すものではない。
柳井正「唯一絶対の評価者は市場と顧客」
至言である。
BtoB産業、建設、そして生コンは今こそ「一般にわかりやすい言葉で説明する」という情報発信のあり方を謙虚に見直す時がきている。
「ヒートアイランド抑制効果があるんですよ」
そんな言葉では伝わらない。
例えば、こんなのはどうだ。
《緊急提言》「真夏に【裸足】でアスファルトとドライテックの路面を乗り比べてみてください!!」
まず、大学の論文のタイトルでは「なし」だ。
先生に「何言ってんだ?寝ぼけんな?」くらいのこと言われるのではないだろうか。
引き合いに出して誠に恐縮だが、先ほどのグラフが紹介されていた論文。
舗装用ポーラスコンクリートの温度抑制効果
一般にはこんなに硬いタイトルでは残念ながら伝わらない。
そもそも、タイトルに続いて長い文書が始まる時点で一般人はもう読む気をなくす。
自分ごととは程遠いのだ。
「一般なんか関係ない。学会がリードして、それを企業が形にするのさ!」
そんな反論があるかもしれないが、もういっちょ反論(独り相撲)させてもらうと、
「じゃあ、世の中は透水性コンクリートを始め路面温度低減型の舗装が普及してるんでしょうか?」
大切なことは高名な案件や特別なプロジェクトで透水性コンクリートが使われて耳目を集めることではない。
どこにでもいる、普通の一般の人たちが一生に一度のお庭づくりで選択可能な舗装としての地位を得ること。
普通に採用され、普通に舗装される透水性コンクリート。
そうでなければ、いつまで経っても世界が求める透水性コンクリートは普及しないし世界の景色は変わらない。
こちらの写真は僕が住む伊豆の国市のとある街角。
ざっと3,000坪の面積は地域のハブ病院順天堂静岡病院の駐車場としてアスファルトが覆っている。
最近愛犬(芝犬・キャンディー)を連れて夜中に散歩をするのが日課となっている。
暑い。
嘘みたいに暑い。
毎年こんなに暑かっただろうか。
PM5時を回っても実に暑い。
夜になっても暑い。
暑くてちょっとおかしくなってアスファルトとドライテックを裸足で乗り比べてみた。
熱い。
地面てこんなに熱かったっけ?と思わせるほどの熱さだ。
およそ10年前に施工された透水性コンクリート(特殊骨材7号砕石)に同時に乗ってみた。
左側が先ほどのアスファルト舗装。
「あれ?そんなに熱くない」
そして、この舗装が日本中を埋め尽くしているアスファルトにとって変わったら世界はどうなるだろうか?
この実感が大切なのだと思う。
論文でくだくだしく記述されている説明では人の気持ちはきっと変わらない。
だって、読む気なくすもん笑。
こんなことをブログで書いていると「文系野郎が生意気だ!」くらいに思われるかもしれない。
ただ、人を動かすのは長々とした説得ではない。
魂を揺さぶられる経験だとか共感が結果人を動かす。
それは間違いない。
長々と書いたが、そんな経験からも生コンポータルでは引き続き人の気持ちを少しでも動かせるような情緒的なアプローチで先端コンクリートテック《ドライテック》をはじめとした各種「生コンでいいこと」の紹介を続けたい。
論文では変えられない世界を、共感の輪を広げることで、必ず変えていきたいと思っている。
宮本充也