2019/02/15
「その後の透水性コンクリートってどうなの?」【淺沼組】
主に施工実績を紹介している一方、「その後の透水性コンクリートってどうなの?」よくある質問として寄せられる疑問。数年経つと水透さなくなるの?骨材がぽろぽろ取れたりするの?今回は大阪の雄、淺沼組の本社技術研究所を訪ねた。
その後の透水性コンクリートってどうなの?
昨年新築された淺沼組本社技術研究所(高槻)の駐車場に採用された透水性コンクリートドライテック。
特殊混和材として住友林業が開発した木質繊維が採用されている。見た目には変化は見られない。
エントランスには各種舗装が実験的に施工された。アプローチにはカラーアスファルト(排水性)が施工されている。
こちらは業界を挙げて普及が促進されている1DAY PAVE(1日で車両の乗り入れが可能な土間コンクリート)。
各種舗装材料(コンクリート、アスファルト)の経年変化が確認できる淺沼組本社技術研究所。
・アスファルト
・コンクリート
それぞれの、さまざまな配合(排水性、透水性、即硬etc)。
それが、一堂に会する。
舗装材料の運動会。
経年初期の比較だけじゃない。
淺沼組の繁栄、歴史とともに、経年変化の比較が見て取れる。
貴重なサンプル。
透水性コンクリートの経年変化。
「時間が経つと水たまりになっちゃうんでしょ?」
「骨材がポロポロ取れてきちゃったりするんでしょ?」
よく寄せられる心配。
「コンクリートはアスファルトと違って、ガラスや石材の仲間。だから、時間経過による劣化は石油製品のアスファルトと違っておきませんh」
こうした説明は理屈だけのもの。
事実ではあるにせよ、それは時間が経って見なければ実感を伴わない。
そんな心配に対しての効果的な説明。
それは、実物を見てもらうこと。
トップページの地図には施工済現場の位置が案内されている。「10年程度経過した透水性コンクリートは今どうなっているのか?」が分かる。
舗装工事は一生に一度になりがち。
そんな大きな買い物で後悔をしたくない。
もっともな希望だ。
生コンポータルでは誠意を持ってこうしたデータを開示している。
もちろん、適材適所。
何でもかんでも透水性コンクリートが1番という立場ではない。
ただ、知られていないだけで、特定の条件の場合、なによりも透水性コンクリートが優れている場合がある。
そのことを適正に認知してもらいたい。
生コンでいいことを広げたい。
経年劣化に強い、コンクリート舗装。
透水性コンクリート。
生コンでいいこと。
宮本充也