2020/08/21
【東京】「まさにこのような場所が最も《ドライテック》が役に立つ」水勾配・斜め・排水設備・水たまり・草

東京都千代田区。水勾配が取れないし、斜めになるのも嫌だ。排水設備がなくても水たまりができないようにしたい。さらには、草が出ないようにしてくれ。「まさにこのような場所が最も《ドライテック》が役に立つ」
製造:戸越建材、施工:TAISYOU(担当:加藤晋吾、32.8m2、100mm厚、7名、2時間)。
【対策】水勾配・斜め・排水設備・水たまり・草
施工Before。
敷地制限いっぱいに建築された共同住宅の周囲外構舗装。
施工Before2。
まず専門家であればこの敷地を見て最初に思い浮かぶのは「排水大変そうだな」であるはずだ。
舗装をしなければ雑草が繁茂し放題。
舗装をすれば、どこかに集水ますなど設備を設置しなくてはなず、その場所をなかなか確保しづらい。
確保できたとしても、設備まで最低2%(本当は3%くらい)水を流すための傾斜「水勾配」を設置しなければならない。
それも嫌だ。
住宅外構舗装における「困った」あるあるを全ていっぺんに解消してしまえる舗装が「舗装兼排水設備」ともいうべき透水性コンクリート《ドライテック》だ。
施工スタート!
材料を敷設(ふせつ)してからトンボで平坦性(真っ平ら、勾配0%でもOK)を整えて、写真のようにタンパと呼ばれる道具やプレートコンパクタで転厚すれば施工は終了。
特に際(キワ)の部分はプレートコンパクタの転厚が伝わりづらいのでタンパのような道具で人力で丹念に抑える。
透水性コンクリート自体からは雑草は生えてこないが、建物と舗装の隙間(キワ)の部分からは土埃がたまり生えてくる可能性があるので、ここは丹念に転厚しておきたい。
施工After。
これで雨の日でも水たまりなく、暑い夏の時期にも草が生えない快適な通路(エントランス)となる。
こちらも施工After2。
「まさにこのような場所が最も《ドライテック》が役に立つ」
関東・関西などの人口密集地での普及が拡大しています
都市部では共同住宅も、戸建て住宅にしても、敷地制限ギリギリで建物を建設することが多い。
駐車場も必要最低限のスペースとなりがち。
建築工事のしわ寄せは常に外構工事に寄せられる。
それはスペースの問題だけではない。
工期や予算など、すべてにおいて本体工事で消費されたそれらは外構工事にしわ寄せられる。
予算も厳しい、工期もない。
そんな状態でも常に採用が検討されるのが透水性コンクリート。
もちろん、その機能性が評価される(水が抜けていく)のだが、それよりも「排水設備が必要ない」とか、「施工が早く終わる」という、
⚫︎予算
⚫︎工期
という視点が評価されることも実はあまり知られていないだけで結構多い。
住人は建物の中だけで生活するわけではない。
軽んじられがちな外構工事だが、実は地味に一生付き合わなければならない存在。
それが、庭。
コロナで庭キャンプなど外構工事が見直されている現在外構舗装資材としての透水性コンクリートのその機能性も注目されている。
宮本充也