2020/08/23
【埼玉】「ぐるり囲まれていて排水設備もない。どうする?」《逆提案》水たまり・草・コケ・カビ

埼玉県坂戸市。施主がYouTubeを見て信濃住宅に透水性コンクリート《ドライテック》を逆提案して決まったが「車が乗れるとは思わってなかった」ため、駐車場は通常の土間コンクリートで施工を予定しているそうだ。水たまりができない。草が生えない。コケ・カビが抑制できる。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、施工:信濃住宅(担当:茂木博一、56.2m2、100mm厚、7名、2時間30分)
施工動画はこちら
YouTubeでお施主さんが発見して逆提案
施工Before。
犬走。
家の周囲をぐるりと構造物に囲まれている外構。
排水設備も設置できない。
施工Before2。
玄関前。
こちらも、水はけ(排水)が問題となった。
さらに、お施主さんとしては「雑草」「コケ」「カビ」の発生も危惧していたため、ご自身でYouTubeなどをあたっていたところソリューション・透水性コンクリート《ドライテック》の存在を知る。
まさか、バズった!【透水性コンクリート】ドライテックのメリット&デメリット
エクステリア分野のインフルエンサーともいうべき人気YouTuber《庭ファン》で紹介された動画は110,000再生を突破している。
生コンポータル公式YouTubeアカウントも28,000再生を記録しており好調。
YouTubeの中でも透水性コンクリート《ドライテック》が着実に話題になっていることが知れる。
こうした情報発信の成果からブログや口コミについでこのところ「YouTubeで見て」と問い合わせをくださるケースが増えている。
施工スタート。
犬走での施工はまず「金鏝仕上げが必要ない」というのが施工者にとって大きなメリットとなる。
通常の土間コンの場合敷設と均しが終わったら身をかがめて狭いところで2〜3回の金鏝仕上げは結構体に応える。
ドライテックの場合は敷設、ならしに続いて、プレートもしくはタンパで一発仕上げ。
圧倒的な施工スピードが売りだ。
玄関前もこの通り。
奥から敷設、ならしを順に繰り返した後ろからプレートコンパクタ、タンパが追いかけ転圧でついてくる。
施工はそれだけ。
施工After。
50m2を超える面積の土間コンであれば通常1日がかり。
暗くなっても仕上げ作業が終わらないなんてこともあるが、ドライテックの場合は2時間半という時間軸の中で全てが終了している。
「夕方から打てる土間コン」
この一行がどれだけ施工者にとってメリットが大きいか。
こちらは玄関前。
排水設備がなくとも、水勾配(傾斜)は一切つけられず真っ平ら。
草、コケ、カビなどの心配もご無用。
YouTubeでドライテックを発見したお施主さんのご希望はこうして叶えられた。
埼玉県での施工が絶好調だ。
関東、中でも、埼玉県でのドライテック受注が止まらない。
人口密集地。
家の周りが家だらけ。
だから、今回のお宅のように周囲が解放されず、ぐるりとコンクリート構造物で囲まれていて、排水に苦慮するというのは埼玉住宅建築あるあるなのかもしれない。
さらに、人口密集地、住宅街の地面は大抵舗装で蓋されているはず。
排水設備への負担は通常のエリア以上であるはずだ。
当該地域はゲリラ豪雨も頻発するため、洪水や冠水被害への市民の意識は通常の地域よりも相当高いのかもしれない。
昨年の台風19号ではあわや荒川の氾濫という事態にまで陥った。
昔はそれほど市民に意識されていなかった「氾濫」はとても身近な存在になってしまった。
大地が降雨を吸収するという当たり前のことが今では当たり前ではなくなってしまった。
アスファルトやコンクリート構造物が大地に蓋してしまった現代では常識というものもずいぶん歪んだものとなっている。
「地面が水を吸収する」
だから、地下水系が豊かで、井戸水や湧水が人々の暮らしを潤いしていた。
それが、環境本来の「常識」だった。
今では大地の大半がコンクリート構造物やアスファルト舗装で蓋し尽くされている。
人為的に環境の常識が破壊されてしまった。
排水設備(コンクリート構造物)で大地を蓋し、貴重な水資源は河川、そして大洋に廃棄されるという、歪んだ常識が当たり前になってしまった。
「ぐるり囲まれていて排水設備もない。どうする?」
自然と人が調和する世界を具現化するコンクリートテック《ドライテック》がその答えだ。
宮本充也