2020/09/02
【山形】「オープニングは《驚異の透水性》デモンストレーションから」みつわ生コン・見学会

何度見ても驚かされるのは透水性コンクリート《ドライテック》の透水性。ざるだ。これをなんと表現したらいいかわからない。水が路面に滞水しないからボウフラだって沸かないしコケ・カビだって生育できない。そんなオープニングからスタートした山形最強の生コン工場みつわ生コンでの透水性コンクリート施工見学会。よくある質問「どんだけ透水するの?」もうこれは説明を聞くよりも実物を見たほうがいい。
「何度見てもすごい!」透水性
ぐるり周囲を壁に囲まれた狭い場所で勢いよく流れ出る生コン車からの大量の水。
これ、普通の舗装だったら大ごとで見学どころじゃない。
足がずぶ濡れになるのを避けるため蜘蛛の子を散らすように見学者は逃げ惑うだろう。
それが、どうだ。
その場から動こうともせずその驚異の吸水力に見惚れている。
見る見る吸い込まれていく路面の水。
その水は下層の路盤、そしてその下の地盤に吸収され、やがては地下水脈に届き井戸水や湧水となって環境を潤す。
この透水デモンストレーションは動画や写真テキストでは絶対に伝えられない。
実際に見学会などを訪ねて体感するより他ない。
きっとこれを見ても伝わらないだろうけれど、とにかく大地がぐんぐん水を飲み込むのは壮観なのだ。
そして、オープニングで掴みを得てから始まるのはドライテックの施工見学会だ。
興味津々で施工が始まるのを見守る見学者の皆さん。
背景に見える生コンプラントは1号プラント。
そして、こちらは新たに設置された2号機。
同社みつわ生コンでは2つのプラントを備えどんなトラブルが起きても安定供給のできる山形最強の生コン工場だ。
施工スタート。
バックホーを用いて一気に敷設が進む。
透水デモンストレーションもそうだけど大掛かりな設備を用いて現地で体験するのはなかなかのものだ。
単純に楽しい。
そして、頭ではなく体で理解できる。
現場がやっぱり一番だ。
こちら施工しているのは全員生コン工場の職員。
つまり、施工の素人によるDIY。
プロの施工者たちの前で素人の施工者が施工方法をレクチャーするという非常にシュールな光景だ。
これ以上簡潔に「施工は簡単です」と伝える方法は無い。
見ていた見学者(プロ施工者)も施工に参戦「プロの俺に任せろ」といったところか。
トンボやプレートコンパクタなど透水性コンクリート施工に必要な道具の取り扱いを体験する。
施工見学会は何も見てるだけではなく自分の体を動かせるのが醍醐味。
僕もこのルーティーンをエクササイズだと思ってやっている笑。
プレートコンパクタで仕上げ転圧した直後からその上を歩行することができる(足でぐりぐりしてしまったら骨材が剥離を起こしてしまうからNG)。
ZOOMもいいけど、やっぱ見学会って最高!
いつ見学会がどこで開催されているかをカレンダーで確認したらWEBから申し込みが可能。
ZOOMによるオンラインセミナーは毎日開催されている。
今週土曜日には関西は京都(京都福田 洛南工場)で開催予定。
そこにも50人ほどの見学者が参加する見込みだ。
オンラインセミナーでは基本的な性能や採用理由などが受講できる。
ただ、やっぱりテーブルトークには限界がある。
今回の見学会ではそれをまざまざと感じた。
何せ目の前で大量の水がぐんぐん大地に飲み込まれていくのだ。
重機が用いられて大規模に透水性コンクリートが目の前で施工され完成していくのだ。
感動だ。
訪れた見学者の皆さん全員ご納得いただけたようだった。
「これは、いい」
「次の現場でぜひ提案してみよう」
次は京都だ。
京都の地元のプロ施工者の皆さんと同様の体験ができる。
その過程で日本の大地は再生していく。
僕たちが歩いた後には透水性コンクリートの道ができる。
それは雑草や水はけの問題を解消し、一方で蓋された大地を解放する。
雨水はコンクリートの排水設備や舗装に統制されるのではなく、貴重な水資源として地下水系に還元される。
製造や施工を検討されているプロの方がいらっしゃるのであればまずは動いて欲しい。
机の前で考えているだけでは世界の景色は変わらない。
宮本充也