2020/09/08
【栃木】「どうしてもドライテックだけはひけない」小林造園・菊一生コン

栃木県栃木市。インターネットで水勾配が不要で真っ平らにできる透水性コンクリートを見つけた施主から小林造園に依頼。予算の関係上サイクルポート他は少しランクを落としたが「どうしてもドライテックだけはひけない」と駐車場、アプローチ部分の施工。途中どしゃぶりの雨に見舞われるも無事完成。
製造:菊一生コン(担当:田中達)、施工:小林造園(担当:小林重治、60m2、100mm厚、5名、2時間、庭コン登録)。
サイクルポートよりドライテック
施工スタート。
新築戸建て住宅の前庭(兼駐車場)の舗装に「水勾配が不要で真っ平らにできる」透水性コンクリートをインターネットで見つけたお施主さんから小林造園さんに希望が寄せられる。
「もう、絶対ドライテック」
最近こんなふうに透水性コンクリートに熱視線をお寄せいただけるケースが増えてきた。
これまでの産業構造では絶対になかったことだ。
インターネットは産業の辺境で埋もれていた価値に光を届けた。
そして、企業間連携によりその価値は必要としている人に届くようになった。
ここ数年で一変した産業の景色に感慨も一入だ。
僕たちものづくりのラストワンマイルはこうした一般の方々から寄せられる熱視線にきちんとお応えする責任があることを改めて自覚する。
作業そのものはごく単純なもので材料を敷設したものを平坦にするために手前トンボで均し、柱周りなど端部はプレートコンパクタの転圧が効きづらいため別途タンパでケアし、一連の作業を追いかけるようにプレートコンパクタが仕上げていく。
途中やおら土砂降りに見舞われたりもしたが、通常の土間コンクリートに比べて「雑に扱える」(施工直後から歩行しても足跡つかない)性能が功を奏し、すぐにブルーシートで雨対策することでなんとか施工続行。
施工After。
60m2、5名、2時間。
土間コンクリートの施工と比べてどうだろう?
プロの施工者ならわかるはずだ。
まず、大雨に見舞われそうな日には絶対に施工は避けるはずだし、2時間なんて時間枠で収まるはずがない。
今回のように施主さんからのリクエストで消極的に施工を経験したとしても、その後はその施工性能を理解され戸建て住宅の舗装として自然に提案されるようになる。
お施主さんも、施工者さんも喜んでいただける透水性コンクリート
⚫︎お施主さんが喜ぶポイント
・真っ平らにできる(水勾配が不要)
・排水が楽
・ぬかるまない
・駐車場にもなる
・草が生えない
・滑らない
・コケやカビで汚れづらい
・色が選べる(トップコート)
⚫︎施工者さんが喜ぶポイント
・とにかく仕事が早い(これに尽きる!)
・排水計画に悩む必要がない(真っ平らでも水溜りにならない)
・クレームに発展しづらい(ひび割れが見えない、金鏝による色むらが発生しない)
・付加価値商品
・雑に扱っても大丈夫(雨の日にも施工できる?)
今後本現場はトップコートが塗装され(土間コンクリートでは色が選べない)完成となる。
(また別の記事で詳しく紹介予定)。
「どうしてもドライテックはひけない」
担い手としてはこんなこと言ってもらえると舞い上がるくらい嬉しいものだ。
僕たちが長年の苦労の末お届けしているこの価値はそんなにもお施主さんのお気持ちに添える価値なんですね。
今回は偶然インターネットと企業間連携のおかげでお届けできました。
これを偶然にしないためにも。
引き続き、日々の情報発信、そしてセミナーや施工見学会などの地道な活動に邁進して参りたいと思います。
宮本充也