2020/09/17
「ねえ、ねえ、みてみて。今自分がやっていること。思っていること」現場至上主義

共有される現場。一方的な品質管理には限界がある。何よりも活かしたいのは現場にいる僕たちの体感。現場・現実・現物。計測されたデータではなくて、そこで実際に何が起きているのか。現場至上主義。そこで起きていることに共感する文化。(なみさん、優子さん、報告)。
一番大切なのはそれぞれの持ち場、関心、愛。
竹中土木に納品している流動化処理土(残渣式)の現場を共有する優子さん。
SNSでその時を世界に共有する人は少なくない。
その日のランチや、友達と旅行に行った時のスナップ。
記念として残したいってのもあると思うけど、やっぱり「友達や知人に自分の今を知ってほしい、みてほしい」という心理も少なからずあるはず。
僕だってSNSに投稿をしない日はない。
それに、同じように他人の投稿を目にしない日はない。
伊豆の松崎町に納品されている特殊配合の透水性コンクリート《ドライテック》のまさにその現場を共有してくれたなみさん。
こうしてくれることであたかも「そこに一緒にいるかのように」現場の空気が共有される。
「ドライテック 玉がたくさん出てきた」
(これがパチンコだったら大喜びなところだが)
こうした品質上のトラブルの共有も少なくない。
現場での違和感や面白かったこと、気づいたこと。
なんだっていい。
それぞれの持ち場で何が起きているかをただ写真にとってアップするだけ。
そのことだけで、グループに20人いれば20人の目に触れることになる。
その20人はそれぞれ得意分野が違うみんな別々の個性。
それぞれに気づくことは20通り。
これが、何よりの品質管理にもつながる。
異変はフローの初期に認知されることが鉄則だ。
得られたデータをパソコン上で処理している時にはもう遅い。
「ねえ、ねえ、みてみて。今自分がやっていること。思っていること」
「愛の反対は憎しみではなく無関心です」(マザー・テレサ)。
もちろん上述のように、実務上(品質管理)のメリットもある。
ただ、メリットや効率だけを求めて僕たちは暮らしてるわけじゃない。
一緒に働いている人が一体どんな人でどんな感情を抱いているのか。
ただ、それだけの情報(心)だって素晴らしい。
そのことが自然とわかれば思いやりも生まれる。
合理化や利益は目的ではない。
心が動いてその時を充実して過ごすこと。
仲間たちと少しでも、より良い環境を構築すること。
仕事そのものが充実を与えてくれる。
そのことが目的。
誰かのことを思いやる。
誰かのために力になる。
その意味では現代のツールSNSはとても素晴らしい手段だ。
今僕は新幹線に乗ってこのブログを書いているけど、会社の仲間たちも会社の外の取引先や友人たちの情報も、その気さえあればつぶさに知ることができる。
無関心ではいられない。
僕は会社の仲間たちが今日もその持ち場を共有してくれることに感謝している。
その共有された情報は埋もれさせるべきではない価値を孕んでいる。
それを伝えられる形にして発信(例えば僕のこのブログなんかもそう)することで共感の輪はさらに広がる。
そして情報発信はこれまで実際に世界の景色を変えてきた。
そのことを僕たちはみんな知っている。
その源は無関心の反対「愛」なのだと思う。
仕事の本質は「愛」。
誰かのために役に立ちたい。
その愛があってこそ、マーケティングや効率化、つまりマネジメントなど手段が生み出される。
職場の仲間や関わる全ての人たちがどんな思いで過ごしているか。
素晴らしい仕事の源は愛。
現場の共有に溢れる毎日をとても誇りに感じています。
もっともっと生コンをより良い職場、仕事にできるよう、僕もひたむきに情報共有(発信)に努めます。
今日もみんなと一緒に楽しく仕事をしています。
宮本充也